【第二部】≪台湾インターンシップ支援を行うに至った経緯について≫
第一部はご覧頂きましたでしょうか。
前回に続いて、【第二部】をお届けさせて頂きます。
インターンシップ学生を受け入れるまでに行う事前準備と行政書士の先生との出会い
考えていた中で、やはり実際にインターンシップ学生を受け入れしてみないと、どのような不具合や課題があるのかが分からないと考えていたため、日本へ戻ってすぐにインターンシップを受け入れるための準備に入りました。
最初に取り組んだのは【在留資格申請】についてです。実際に申請をするためには様々な申請に関する付随資料が必要であり、準備にはとても時間が掛かりました。どの事業をスタートするにせよ、一から始めるときは大変なものです。分からない事ばかりで、調べても答えが見つからない。見つからないというよりもどのように探したら良いのか、それが分からないからです。
その時に、たまたま知り合いになった行政書士の先生がいたので、今回はその行政書士の先生へお願いする事としました。
必要とする依頼された資料を集め、重要となる契約書について一から作成をし、台湾へ国際郵便にて送付。けっこう手間が掛かる部分もありましたが自分でやると決めた以上、必死でしたね笑笑
この行政書士の先生には大変感謝しております。今でもSNS等で繋がっておりますので、お互いの近況などを確認するに留まっておりますが、最初の出会いは転職支援をしていた海外人財が在留資格の申請をどなたにお願いしたかと確認したことから始まります。
先生の名刺を持っており、今後に向けてもご協力を頂く事が出来ないかと考え、早速お電話をしてみました。
ちょうど事務所におられたようで、電話にも出て頂きご訪問の了承を頂きました。
実際に対面でのお打合せをさせて頂くと、すごく丁寧にアドバイスをして頂ける先生であり、当社がやりたい事への理解や分からない事に対する的確な助言も含め、本当にお世話になった先生です。
当社に合わせた料金形態も設定して頂き、事業スタートに向けて費用面を抑えらえたのは、この先生のお蔭であり、今でも「インターンシップ支援事業」が出来ているのは、この先生が支援してくれた事からだと感謝しております。
これも『ご縁』なのだと、今を振り返ります。
ただ、当時の自分自身の配慮の無さや気遣いの足らなさに反省すべき点もあると振り返ります。
これまでも、現在においてもそうですが、かなり実績のある行政書士の先生であり、1,000件以上の申請対応をされている先生ですので、プロフェッショナルな仕事をされる先生のご紹介を勝手にさせて頂きました。
また、先生とご一緒にお仕事が出来る日がくればと願います。
順調に申請に向けての準備を行い、申請して約2ヶ月後に在留資格認定証明書が交付され、「やったー!」という思いで今でも当時発行された≪在留資格認定証明書≫は写真として残しております。
忘れる事が出来ない原点でもあり、「初心を忘れず」という言葉がありますが、初心に帰る事で新たな気付きもあり、更には新たなスタートをするためのきっかけにも繋がるものであると考えます。
いよいよ、インターンシップ学生が来日するための準備です。
確認事項を再確認し、漏れが無いかのチェックです。アパートも新規で契約し、調理器具や布団などの寝具類は実家にあったもので準備をしました。
この準備もチェックリストなどを設けておくと良いと思います。後々に出てきますが、こちら側だけのチェックリストではなく、インターンシップ学生が何を準備しているか、何を準備させたらよいか、双方の確認も必要となり
ます。
初めてのインターンシップ学生の受け入れ
成田国際空港に13時、どちらかというと学生の方が緊張していたかと思いますが、あまりの緊張でなぜか10時には空港にいました。。。
無事に13時到着し、ゲートを出るのは14時過ぎ、4時間も空港で待つという事を想像もしていなかったので、あとで反省していました。
疲れましたね。。。
時間にも余裕があったのに、緊張していたのが振り返ると今でも恥ずかしくなります。
いよいよ、待ちに待ったSさんがゲートから出てきました。『久しぶり!』の掛け声と共に、一緒に同行したスタッフの紹介も済ませ、その時の≪笑顔≫は周りを瞬時に受け入れさせるものであったと思います。
一緒に昼食を取り、空港を後にしました。事務所へ向けての移動中も日本語での会話で車内は盛り上がります。
すぐにスタッフとも打ち解け、コミュニケーション能力の高さを発揮していました。
まずは、市役所での住民登録(転入手続き)です。
空港で通関を抜けると在留カードの受け取りとなります。在留カードを持たず来日する方は、空港で在留カードの発行を受けますので、住所記載が無いため居住する市町村の役所で住所登録を行う必要があります。
市役所で住所登録を済ませ、事務所でスタッフへ紹介を行いました。
その時です!!
スタッフ全員へ対して手書きで自己紹介を記載した手紙とお菓子を添えて挨拶をしていました。なんと律儀で日本風が分かっている学生なのだろうと、感心してみていた自分を思い出します。
簡単に仕事の説明をした後にアパートの案内をしました。今でも覚えているのは、布団が無いと思っており寝袋を持ってきたという。『布団あるよ!用意したよ』というと、『ありがとうございます』と笑顔で返されました。そうか、事前にこちらが用意してあるものも伝えておかないと、相手側(Sさん)としては「何があって、何が無いのか」、そこが分からないという事も勉強出来ました。
やはり、実際に受入れをしてみないと分からないと、チェックリストを作成するきっかけになった一コマです。
いよいよインターンシップのスタートです。
次の日以降、本格的にインターンシップ支援を行うためにSさんとがこれまで経験した内容を基に、研修を行った経緯から遡りスケジュールに落とし込みました。また、申込時の確認や面接時の方法や説明内容、個人が感じた不具合や疑問、このような事を支援されたら嬉しい、これは絶対にやってはいけない事、などを纏め、多くの課題やこれからの準備に向けた棚卸しが出来ました。
こうした経験した方と議論を繰り返しながら具体化していく事が必要であり、改めて知らなかった事を知るきっかけになったのも受け入れした事から分かった事でもあります。
今考えれば、今の時代でいう「副業や兼業」に近いものかもしれないですね。
さて、これから実際に事業としてスタートさせるために必要となるのは、【企業】と【学生】です。受け入れてくれる企業が無ければインターンシップ支援としてスタート出来ませんし、企業と意見を交わしどのような反応をするのか、提案を行うにも企業が納得する形にするためにはどうするべきか、実際に企業への訪問をする事が必要だと考えました。
私は、これまでも、これからもそうあり続けたいと考えておりますが、このインターンシップ支援においては、『必ず受け入れを希望する企業へ訪問する』と決めています。会社からどれだけ遠くても、どれだけ移動時間が掛かったとしてもです。
それは、実際に海外の大学やご両親から学生を預かる身として、
■受け入れする企業がどのような場所で、どのようなスタッフの方々で業務を行っているのか
■スタッフの方々の年齢層はどのような構成となっているのか
■どのようなお客様がご利用頂いているのか
■周辺にはどのような観光スポットがあり、日本を知る事が出来るのか
■アパート(寮)はどのような建屋となっており、どのような物が常備されているのか
などなど、ただ契約が取りたいから顧客を増やすのではなく、海外の大学や両親が安心して日本へ送り出せる企業でなくてはならないと感じたからです。
これも、実際に自社でインターンシップを受け入れした事から学んだ事でもあります。
この考えは、後に出てくると思いますが、大学側とより強固な関係性へと発展するきっかけにもなりました。大学側が当社や日本の企業を信頼して頂き、安心して学生を送り出してくれる、当社なら学生の支援を任せられると確信に変わったきっかけでもありました。
私は当然の事だと考えていましたが、色々と話を聞いたり、実際に営業訪問をして詳細の確認をする中で、よく分かる事でもありました。同じ日本企業として ”残念” という言葉が出てしまうような企業もありましたから。
今では、インターンシップを受け入れしてくれている企業からの紹介や別事業からの紹介等にて、直接ご連絡を頂く事も増えてきましたが、最初はそもそも「インターンシップ支援」というものが認知されていないものであったため、とにかく”営業”しかありませんでした。
営業を繰り返す中で、「インターンシップ支援」を理解して頂き、実際に活用に向けて興味や理解を持って頂く、何事も最初は大変でしたね。
第二部はここまで
書き始めるとあっという間に一区切りの文字数となってしまいます。本当に伝えたい事が伝わっているかは分かりませんが、まだまだ本題まで遠いような気がしています。
いったい、何部構成になるのやら。。。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
実際にインターンシップ学生を受け入れした事で分かった事や前段で書かせて頂いた行政書士の先生との出会い。これも『ご縁』と振り返る事が出来た一つですね。
次回の第三部は【受け入れ企業と学生募集について】から続きを書かせて頂きます。
また次回お会いしましょう。
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