イノベーターDNA診断におけるイノベーターとはどの性格タイプか?

『イノベーターDNA診断:“企業と人”のイノベーションをつくる ビズジンアカデミー』
https://event.shoeisha.jp/bza/dna/
によると、

「イノベーターDNA診断」は、クレイトン・クリステンセン、ジェフリー・ダイアー、ハル・グレガーセンの3人が世界的なリーダーを研究し、生み出された診断指標を基にしたWEBサイトでの診断です。アップルのジョブズ、アマゾンのベゾス、イーベイのオミダイア、スターバックスのシュルツなどの大物イノベーターをはじめとする5000名以上のイノベーターと、イノベーターではない大手企業幹部の比較調査から、イノベーターが共通にもつスキルを指標にしています。


「イノベイターDNA診断」における『イノベーター』の説明は以下の通りです。

機会発見志向で、実行力が低いタイプ。
イノベータはさまざまな製品、サービス、プロセスに関する革新的で、破壊的な価値あるアイデアを創出します。通常の実現性を超えてアイデアを発想することが多いため、周囲のメンバーがイノベータのアイデアを理解できないことが起きます。

これをエニアグラムに当てはめてみると、
タイプ4、タイプ5、タイプ7あたりでしょう。
『芸術家(ドン・リチャード・リソ)』『夢想家(ヘレン・パーマー/レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』とも言われるタイプ4と、『考える人(ドン・リチャード・リソ)』とも言われるタイプ5は、タイプ7と比較した場合、内向型のイノベーターとなります。
同じ内向型のイノベーターでも、タイプ4はハートセンターなので、感情に訴えるもの、あとはイメージに訴えるものが得意分野となります。タイプ5はヘッドセンターなので、思考や理屈的な分野を得意とします。
どちらも、行動センター(ガッツセンター)が統合の方向なので、「実行力が低いタイプ」という文言が当てはまります。
『冒険者(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』とも言われるタイプ7は、アイデア出しが得意ですが実行力もそなわっていることから、イノベーターというよりは、実行力も伴いつつ発見力も高いエクゼキュティブ・イノベータ(I+e)になるかも知れません。イノベーターであれば外向型イノベーターになると思います。



感想をひとつ。

世界のイノベーターの研究結果として
「発見力と実行力は反比例する」
というのが面白かったです。トレード・オフの関係性ということです。
なんとなく想像はついていたものの、それは直観でしかなくて、こうやって現実として見せられると、なんというか感慨深いものがあります。

ちなみに、自分の発見力と実行力の割り合いを知りたいかたは、ここで取り上げている「イノベーターDNA診断」を受けてみてください。2021年6月現在、1万9千円だそうです。



横道にそれた感想を書きます。
「イノベーターDNA診断」で紹介されていた書籍
『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press) | クレイトン・クリステンセン, ジェフリー・ダイアー, ハル・グレガーセン, 櫻井 祐子』のアマゾンレビューを読んでいると、

日本人にそのような技術革新を起こせる経営者が少ない理由として、日本の教育では、授業中に突飛な質問をすることが奨励されていない背景があるとの、興味深い指摘がなされている。

まあ、『思考の整理学』を書いた外山 滋比古さんが言うには、日本の教育は自力で空を飛ぶ飛行機人間ではなくて、先生に引っ張ってもらうグライダー人間を作るものだそうなので、この引用は、そうだろうな と思います。
日本の教育は、内発的に考えない依存型学習者を作っているということです。
これは日本がエニアグラムのタイプ6の国民性だということも関連しています。
通常のタイプ6は依存的なので、日本の教育がタイプ6的なものの強化に向かっているわけです。

日本で「授業中に突飛な質問をすることが奨励されていない」のも、
タイプ6社会の嫌う未知や混沌を起こすことが悪とされ、生徒は教師と教科書に依存的について来さえすればよい。というタイプ6的価値観が背景にあるわけです。

日本人に技術革新を起こせる経営者が少ないのは、タイプ6な文化的足枷があるということです。

・・・なんてことも思いました。


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