新型コロナ「勝って兜の緒を締めよ」

麻生財務相「コロナはまがりなりにも収束」発言をしたので書きます。
(はい、ずいぶんと前の発言です。この文章はかなり前に書いたものが元となっています)

新型コロナで感染者数が減り始めた今の内に、次の手を打たなくてはならないのに、
新型コロナというものになれたせいもあってか、不安感が薄まると気が抜けるのがタイプ6日本の悪い癖です。
危機感の持続ができない、それでいて危機がせまると蜂の巣をつついたようになるという。
(どちらも、「混沌」を見たくないという意味で、根っこは同じ)

麻生氏がタイプ6と言っているわけではありません。
ただ、麻生氏の発言は、今のタイプ6な日本と親和性があるので、そうなると、気のゆるみに拍車がかかると懸念しています。

そういう傾向が日本には昔からあるからなのか「勝って兜の緒を締めよ」という言葉が日本にはあります。まあ、まだ勝っていないのですけど。
新型コロナへの対応をマラソンに例えたのは山中教授だったと記憶しています。このマラソンまだまだ道行き半ばです。
「大丈夫」が好きな、そして「問題の矮小化・過小評価」が好きな日本ですが、まだ収束扱いして良い時期ではありません。

・・・なんて文章を書いておいて、それを出す機会を逃していたら、政府は宣言を解除するつもりのようです。
それでネットでは、「これでまた、第6波のピークが冬休み・クリスマス・年末年始にかさなって、またもや帰省や慌ただしい時期にぶつかるのでは?」なんて言う人まで出てきています。

「増えないようにする」対策と、「増えても対応できる」対策を今のうちからしておく必要があります。

けれども、それを事前に準備していてもプランAで問題が起きたときは、未知と混沌に弱い日本だから、決断できず、変化できず、また感染増加を止められない可能性は残ります。


ゴールが見えず状況の読めないマラソンは続きます。

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