なんで日本で問題があった組織が正常にならないのか?


日本の企業や、大学で問題が起きたときに、反省して再出発していますが、
同じ組織が同じような問題を繰り返し起こすことがあります。

あれはなぜなのか?と思うかたもいるかもしれませんが、あれは当たり前の結果です。

日本は、エニアグラムのタイプ6の国民性と言われています。

そして、エニアグラムには(リソ&ハドソンによって持ち込まれた)レベルという概念があります。
同じ性格タイプでも、素敵な人とそうで無い人がいるのはレベル(精神レベル)に違いがあるからです。

タイプ6のレベルの高いときは、こう書かれています。

健全なタイプ6は、自分のまわりで何か不適切なことが起きていることを感じ取ったり、自分が関与している組織の中で他者が力を悪用していることを察知したりすれば、怖れずに疑問を提起する。


ところで、ある組織で問題が起き、かつ、それが外部からの指摘であった場合、
これが意味するところは、
「この組織はレベルが高くも無く、また、レベルの高い構成員もいない」
ということになります。

もしかしたら、以前はそういったレベルの高い構成員がいたのかも知れません。
ですが、組織がそういった構成員を排除していった可能性があります。

ちなみに、
タイプ6のレベルの低いときは、このようなものです。

通常のタイプ6は、集団と地位に一体化するが、この<段階>では、極端に党派的かつ権威主義的であり、他者を「自分に従う」人と「自分に逆らう」人とに厳密に分ける。すべての人が、われわれ対彼ら、部外者対部内者、友人対敵というように遠慮会釈なく二つの分岐にくくられる。「良くも悪くも私の国(権威、指導者、信念)だ」というのが彼らの態度である。誰かが彼らの信念に異議を唱えれば、自分の生き方そのものへの攻撃とみなす。

この段階(レベル)に組織があれば、
レベルの高い構成員が「怖れずに疑問を提起」すれば、すなわちそれは組織への攻撃として排除してしまうでしょう。

そして、精神レベルの低い構成員で構成された精神レベルの低い組織が活動していくのです。
当然、このような組織に自浄能力などはありません。
問題は外部からの指摘ではじめて明かになります。

それで問題が明らかになったからといって変われるかというと・・・、

もう皆さんお分かりですよね。

無理です。

いくら構成員が優秀であっても、頭が良くても、能力があっても、無理です。
自浄能力などありません。

まとめます。

なんで日本で問題があった組織が正常にならないのか?

組織として、どうしようもなくレベルが低くなっている。
「良くも悪くも私の組織だ」で動いている人は反省などしない。
反省ができていたら、すでに問題が提起されている。
特に、外部から指摘されて問題が明かになった場合は組織に自浄能力が無い可能性が高い。
このような組織では、問題を提起するような人物はすでに組織を去ったか排除された後である。
これでは正常に戻りようが無い。




余計なことを継ぎ足して書けば・・、
そのような組織では、集団の維持を優先させて表面化していない問題がまだ他にもある可能性があります。
また、そのような組織では「長いものには巻かれろ」な文化ができあがっています。皆、道徳観・倫理観が麻痺しています。
これらの結果として、そのような組織では、外に出せないような話がたまっていきます。

問題になった組織のかたには、「これとは全然関係の無い話で、大っぴらに言えない話、まだありますよね?」と訊きたくなります。

ね?
まだありますよね。



参考
タイプ6日本人の「健全な状態」の、たぶん実例
出過ぎた杭には手が出せない日本

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