アベノマスク保管と損切り問題

日本は、エニアグラム・タイプ6の国で、タイプ6は決断や判断、変更が苦手です。
それで当然「損切り」も苦手です。

『さまようアベノマスク、倉庫を転々 今なお8000万枚 保管費用は6億円超にも:東京新聞 TOKYO Web』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/146487
より

 「損切り」。投資で使われる言葉で、含み損がある株式などを手放すことを指す。損失の拡大を防ぎ、新たなスタートを切るために必要な取引とされる。アベノマスクもそうだ。もったいないと保管すれば、無駄がかさんでいく。もうこれ、損切りして再スタートしかないでしょ。

これも、書かれている通り「損切りして再スタート」が良いと思います。

元記事にはもっと詳しく書かれていますが、簡単に説明すると以下のようになります。

 新型コロナウイルス対策で政府が昨年、全戸配布した「アベノマスク」など布製マスク8000万枚以上が引き取られず、東京近郊の倉庫で眠っている。昨年8月から流浪の旅を続け、この倉庫にたどり着いた。これまでの保管費用は6億円を超え、今後もさらにかさんでいく。会計検査院からも注意を受けた。税金の無駄はやめてもらいたい。

現在、会計検査院からも注意を受けています。
今の日本で会計検査院が機能しているのがぶしく見えます。

とにかく「損切り」を早くしてもらいたいです。



アベノマスクの経緯は以下の通りです。

 安倍晋三元首相が昨年4月、マスク不足の切り札として「全世帯に2枚配布」と打ち出したアベノマスクは、配布の段階から問題続きだった。
 「布製だから何度も洗える」「マスク需要に対応できる」。そんな売り込みだったが、当初の事業費は466億円。コロナ対策として他にお金の使い道があると非難が殺到した。
 配り始めると、今度は汚れや虫の混入が相次いで発覚した。その影響もあって、予定より1カ月遅れてようやく配布を終えた。そしてマスクを手にした人からは、「小さい」「息苦しい」などの批判が相次いだ。
 この頃には、布マスクを手作りする人が増えていた。効果が大きいとされる不織布マスクの供給も少しずつ増えていた。その結果、多くのアベノマスクは家庭で眠ることに。安倍内閣の閣僚でも、着けている人はほとんどいなかった。


2021/12/20追記
アベノマスク保管問題についての、その後。
『アベノマスク配布で群馬・太田市長 「地方をばかにしている」 国の方針に憤慨 | 上毛新聞社のニュースサイト』
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/43815

約8000万枚もの在庫を抱え、これまでに約6億円の保管費がかかっている政府調達の布マスクを、国が希望する自治体に配布する方針を示したことについて、群馬県太田市の清水聖義市長は16日、ツイッターで「太田はいらない」と投稿し、受け取らない考えを明らかにした。

清水市長は、布製のアベノマスクが新型コロナ対策に適さないとされるのに、国が市町村での活用策として災害備蓄や住民への配布などを挙げた点を疑問視。「誰も着けていないマスクを、地域住民(が使う)ならOKというのは合点がいかない」「『ウイルスに向かないけど…布マスク、悪いけど使って!』って言われても住民に使わせるなんてできない」と投稿した。

上毛新聞の取材に、清水市長は「命を守れないマスクはごみに等しい。それを地方に押し付けるのはばかにしている」と憤った。

日本はタイプ6の国で、タイプ6は安心・安全を求めます。

なんだか、安心・安全でないものを地方に押し付ける構図となっているようです。
本当に良いマスクであれば奪い合いになるのでしょうけども。


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