「これ以上日本住みづらくなったら海外に移住する!」話で思ったこと

『友人が「これ以上日本住みづらくなったら海外に移住する!」って言い張っているがなぜ海外が住みやすい前提で話を進めてしまうのだろうか』


これ、頭ごなしに否定するつもりはないのですが、
・依存先を変えているだけではないか?
・文化のフリーライド(ただ乗り)ではないか?
・その社会に関わっていくつもりはあるのか?貢献するつもりはあるのか?
・選挙権も無いお客さんでもいいのか?
・母語の維持はどうするのか?母語を捨てるのか?
・その土地で“日本人”もしくは“日系人”としての立ち位置を作る気概はあるのか?
・もしも排他運動が起きたら、また逃げていくのか?それとも立ち向かうのか?
・・・なんてことを思ってしまいます。

日本人はエニアグラムのタイプ6の国民性で、
タイプ6は安心・安全・安定がとても大事な性格タイプです。

なので、安心・安全・安定のために、
「これ以上日本住みづらくなったら海外に移住する!」
という動きも起こるかも知れません。

同時にタイプ6は依存的です。
自ら、安心・安全・安定のために動くことを通常レベルのタイプ6はしません。
安心・安全・安定を自分の外に求め、依存しようとします。

そして安心・安全・安定のために、多数派や主流派に付こうとします。
よくネットで出羽守でわのかみなんて言われて、「海外では~」と言っている人は、海外において、安心・安全・安定のために多数派主流派に付いた日本人の姿です。

タイプ6は英語では、The Loyalist とも呼ばれています。
これは、日本語では『忠実な人』と訳されていますが、
小学館 プログレッシブ英和中辞典によると、
「忠臣,愛国者;(特に反乱時の)現体制の支持者」
と出ています。

海外に行けば、その時の多数派主流派に“忠実な人”となり、“現体制の支持者”となるのがタイプ6です。そして日本人にはその傾向があります。
だから、日本において死刑賛成であっても海外に行き、そこが死刑反対地域であれば、文句を言わず死刑反対になるでしょうし、銃規制賛成であっても海外に行き、銃規制が無い地域に行けば、文句を言わず従うでしょう。これはまた、中絶問題においてもそうなるでしょう。
それが何であっても、“現体制の支持者”となるのがタイプ6の姿です。

これは当事者にならないということ。主体性がないということです。

昨年、「有名なフランス人サッカー選手2人による日本人を侮蔑する動画が流出」という事件がありました。
そのときフランス在住の日本人2名が差別を否定する発言をしました。
どちらも私にはタイプ3に見える人でしたが、ただやっていることはタイプ6日本人ともいえる「臭い物に蓋をする」「触らぬ神に祟りなし」「長い物には巻かれろ」な“現体制の支持者”であったわけです(タイプ3であれば、自分の住んでいるところとそこに住んでいる自分を素晴らしく語りたいという欲求があったとは思っていますが)。

それで、そのような日本人が
「これ以上日本住みづらくなったら海外に移住する!」
と言っても、
ホームである日本において、これまで当事者にもならず、日本を変える努力もせず(しているなら済みません)、
アウェイに移住して、その土地において当事者になろうとせずに、どうやって立場を築くのか?疑問に思っています。

タイプ6は『忠実な人』。
その土地、その企業においての『忠実な人』として、忠実だけが取り柄で生きていくつもりなのでしょうか?





なんとなく紹介
日本人の交渉の癖


本当に日本に居て生き辛さを感じているのであれば何かしら環境を変えて好転する可能性もあり、その選択肢のひとつとして海外もあるとは思っています。

国民性と個性 海外に行った日本人をみて
エニアグラムから見た、あなたにとって、住み易い国、住み難い国の話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?