「ポジティブなフィードバックループの中を生きる」ことの危うさ

以下の話、これ「他山の石」としたいところ。

https://twitter.com/karizo2022/status/1511994644682637318

76/85
ロシア軍が過大評価されるのは、単に外野から疑問視されていないからだとしたらどうだろう。例えば、アメリカの軍事マシンは、常に批判にさらされている。メディア、シンクタンク、そして(元)職業軍人らによって構成される専門家集団によって。

77/85
ロシア軍には、外部からの否定的なフィードバックを受けるチャンネルがないのだ。もちろんロシアには自国の軍事能力を分析する独立機関があるとされている。しかし、彼らは独立していない。そこで働いているのは、ほとんど全員が現役の将校か元キャリアである。

78/85
アナリストがロシア軍を過大評価した理由もここにあるかもしれない。ロシア軍は、職業軍人が他の職業軍人の優れたパフォーマンスを祝福するという、ポジティブなフィードバックループの中を生きてきたのだ。その弱点はウクライナ戦争が始まるまで気づかれなかった。

79/85
経験則:ある機関の評価が高すぎる場合、それは弱さの表れの可能性がある。おそらく、それは一定の正のフィードバックループの中に存在しているのだろう。大きな失敗がなければ、破壊的な大惨事が起こるまで気づかれないまま、負の変化を蓄積し続けるかもしれない。

80/85
しかしなぜ、ある機関「内部」の構成員は、全員が沈黙の掟を守り、その機関が現実にどれほどひどい状況にあるかを公表しないのだろうか。それは、2つの理由がある。まず第一に、チームワークと連帯責任である。誰もネガティブなPRにはあまり興味がない。


日本も、気を付けたいところです。

日本はエニアグラム・タイプ6の国です。
タイプ6に関して、リソ&ハドソンはレベル3で、こう書いています。

健全なタイプ6は、自分のまわりで何か不適切なことが起きていることを感じ取ったり、自分が関与している組織の中で他者が力を悪用していることを察知したりすれば、怖れずに疑問を提起する。(略)しかし、これから見ていくように、通常のタイプ6はこういった状況になると怖じ気づき、(以下略)


関連して・・


これを意識していないと国でも企業でも個人においてさえ、
「大きな失敗がなければ、破壊的な大惨事が起こるまで気づかれないまま、負の変化を蓄積し続けるかもしれない」
となってしまいます。

ただし、これを自ら実行するには、かなり胆力がいるんですよね・・・。




「他山の石」の説明

「他山の石 以て玉を攻むべし」(たざんのいしをもってたまをおさむべし)。
「玉を攻む」は「玉を磨く」という意味であり、この成句は字義通りには、「他の山からもたらされた粗悪な、磨いても玉にはならない石は、然るべき山から産する玉を磨くのに使え」といった意味であるが、
ここから転じて、「他人のつまらない言行、誤りや失敗などにも、そこから学んで自分の知恵や徳を磨く助けとなるところがある」といった意味になった。

ウィキペディアより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?