プランBが無い?

岩田健太郎 Kentaro Iwata
@georgebest1969

いつも言うことだが、GOTOを始めるのはよいとして、COVIDの影響でGOTOが頓挫するとき、その頓挫の条件や頓挫したときの回収策、対案、プランBは事前に示しておくべきだった。「失敗する」というシナリオを想定できない、想定してはいけないといういつもの検討技術の失敗ですね。五輪も同様。

日本はエニアグラムのタイプ6の国だと言われています。
そして、タイプ6は安心・安全・安定がとても大切で、依存的で判断が苦手な性格でもあります。

判断が苦手なので、選択肢があることを好みません。タイプ6には一択癖があります。レールが一本あることを好みます。

なので、
日本人は、プランAを全(まっと)うして貫(つらぬ)く初志貫徹な人や組織が大好きです。

となると、当然、タイプ6な日本にはプランBは存在しないことになります。

それで、今の新型コロナへの対応に不満を持っている人がいたとしても、政治に対するプランBが無い人ならば、生活に危機を感じつつも相変わらず現政権を支持し続けることになります。

プランAのまま突っ走ることにタイプ6日本人は、どちらかというと寛容です。
それどころか、プランの変更をこまめにする人にストレスを感じるくらいです。

司法試験などを何度も浪人しつつ、あきらめきれない人もプランBが無い人です。

今の職場環境に不満があっても、辞めない人もプランBが無い人です。

今のパートナーや人間関係に不満があっても(以下略)

・・・なんて、偉そうなことを書いている私も、人生におけるプランBを用意していませんからね。
人のことを言えたもんじゃあありません。


蛇足ながら、
引用元の文章を書いた医師で神戸大学大学院教授の岩田健太郎 氏は、自分が失業しても奥さんに養ってもらえるそうです。人生におけるプランBを用意しています。

落語家 春風亭一之輔(しゅうんぷうてい・いちのすけ)さんとの対談の中で、
「今でも医者を辞めていいと思っているんですよ。医者をしている妻に食べさせてもらえるんで。逃げ道がある」
と語っています。

プランBがある。
すばらしい(奥さんが了解していれば)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?