失敗の定義とウクライナを訪問したかった岸田首相の話

国産ロケットH3に絡んで最近聞く、失敗の定義問題。
失敗とは何なのだろうか。
失敗と聞くと、
岸田首相のウクライナ電撃訪問の失敗。
これをを思い出してしまう。

『「これは命に関わる話だ」岸田首相 キーウ電撃訪問は|NHK政治マガジン』

を読むと、
各国がウクライナ訪問を模索する中、おいてけぼりを食らってる感のある日本。とうとう昨日はバイデン大統領も電撃訪問のニュースまで入ってきた。
この記事はバイデン大統領訪問の前のものだが、
「外交の岸田」「G7議長国の岸田」として訪問をしたい気持ち。
そのような焦りがじりじりと伝わってくる。
だがしかし、その思惑は事前にスクープされてしまった。
「なんで総理執務室で話した内容がすぐに外に漏れるんだ!」と岸田首相は激怒したらしい。日本の情報管理は首相も驚くほどボロボロだったのだ(意図せず情報が漏れたから激怒したのだろう)(総理執務室で話した内容がすぐに外に漏れるとは…、日本の国家機密はザルか)(一説には国家機密を共有する政務担当首相秘書官の息子が漏らしたとの話もある)。
ウクライナ訪問はもう無理かも知れない。
だからなのか、本当はウクライナ訪問と共に発表したかったであろう「ウクライナへの追加支援55億ドル」のニュースが入ってきた。

でもそれは失敗ではない。
政治ジャーナリスト、田﨑史郎は、2月15日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」において、
「最初から、なかった話」
と言っている。
「最初から、なかった話」なのだ。
意図した中止でも、意図していなかった中止でもない。正常に作動した中止でもない。中止ですらないのだ。最初から無かったのだ。欧米各国がウクライナへ行く中で日本は計画すらしていなかったのだ。であるなら断じて…、断じて失敗ではない。失敗ではなーーーい!

日本は混沌を嫌い、失敗を嫌う、エニアグラムのタイプ6の国。

「失敗」の言葉が重いゆえ、ドラマが生まれる。

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