世代間紛争は嫌だな

前回取り上げた
岸田さん、解散したら? 防衛増税の是非は国民に聞け 増税直撃の若者は「年間100兆円超える社会保障を削れ」ともっと怒るべき|夕刊フジ
の中で、これを書いた平井文夫氏は以下こう主張しています。

政府案の所得増税については、今納めている復興税が終わる2037年以降も払い続けることになる、という話なのだが、現在63歳の筆者は、その時は78歳。もう大して所得税は払っていないだろう。はっきり言って50歳以上の人にとって、この所得増税に「増税感」はあまりないのではないか。

法人増税については、賃金や投資への影響が心配されているが、こちらも高齢者にはあまり関係ない話だ。

つまり、この増税は高齢者およびその予備軍は、そんなに心配する必要はなく、逆に若者はもっと怒るべきだろう。もし、筆者が若者なら「増税より年間100兆円を超える社会保障を削れ」と要求する。

この手の「増税より年間100兆円を超える社会保障を削れ」だとか「老害」だとか、そういった区切りで世代間紛争になるのは嫌だな、と思っています。

結局皆、我が身が大切で、「老害」「老害」と言っていた人も、紅白歌合戦で韓国歌手が増えると、それが若者対応であっても不満を述べるわけです。

自分にとっての平穏。安心・安全・安定を求めて、他は気にしなくなっています。時代と世間は自分にやさしくあってもらいたいわけです。
これはタイプ6な日本の依存の一形態でもあります。

新型コロナのマスク対応や行動制限その他の話題を読んでいると、高齢者のために我慢するのを嫌がる人の意見を見ることがあります。
ですが少し前には、若者が感染を広めていると反感が出たり、さらに少し前には、ワクチンを打たない人に対する反感が出ていました。
それで自分に危険が迫ると思えば、声を大きくして文句を言うのに、自分が危険でないとなると窮屈だと文句を言う。
そのような日本人が増えているのならば残念でなりません。

日本は安心・安全・安定が大切なエニアグラムのタイプ6の国です。
状態が良いときは、自分の欲しい安心・安全・安定を周りにも提供するタイプ6ですが、
状態が悪いと、小さく自分だけの安心・安全・安定に閉じこもるところがあります。
日本の精神状態が悪くなっているところが気がかりです。

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