多彩なニュースに効果が無く、党派性が強くなる理由が少し理解できました

少し前に、
完全一致でなきゃ嫌ですか?【追記】
において、

作家(現代中国文学者・作家・日中翻訳家)の劉燕子 (りゅう・えんし/リュウ・イェンズ)さんの以下の話を紹介したのですが、

いたるところで踏み絵を踏まされるんです。リベラルなら、安倍政権や原発や安保に反対するか。右翼や保守派なら、南京大虐殺や慰安婦問題を否定するか。いわばムラの理屈にフルパッケージで従わないと、ものを言わせてもらえないんです。

これって日本版の言論統制じゃないかしら。中国みたいに党の中央宣伝部が自由な意見の発表を制限しているわけではないのに、自分たち自身で勝手に「正しい言論」を統制するんですよ。そのやり方は目にははっきり見えなくて、すごく陰湿で……。どこに落とし穴や地雷があるのか。外国出身の私の目にはまったく分かりません。


この心理が、あるツイートを読んで少し分かりました。
引用された漫画の部分をお読みください。

「嫌いな相手に関わるものは全て嫌いになった方が心理的に安定するというバランス理論ってヤツやね」

タイプ6日本人は、安心・安全・安定を求めます。
この安定に関して、このような使い方をするとは思ってもみませんでした。
タイプ6が完全一致を求めるとは思っていたけど、ここまで適用範囲が広がるのですか・・・。
勉強になりました。

それで他者を理解しようとしなくなるのですね(理解してしまうとバランスが崩れる。安定しない)。
共通点も探らない(敵対する相手に共通点があるとバランスが崩れる)。
あいつらに理解を示すお前も敵だ(そうでないとバランスが崩れる)。
少しのマイナスでも大きくとらえる(自身の安定のために)。

「少しでも理解し合おう」ではなくて、少しでも理解できたら当人にとってのバランスが崩れるので、「何があっても敵は敵」のほうが安定しているというわけです。自身の安定のために、少しの理解も示すわけにはいかない。

これじゃ党派性も強くなるわけだ。

(党派性の分断を解消するために、偏った見解を無くすために)多彩なニュースを流しても、交流の場を設けても、効果が無い理由がここにあります。

リソ&ハドソンの

われわれ対彼ら、部外者対部内者、友人対敵というように遠慮会釈なく二つの分岐にくくられる。

の理由が(少なくとも その一つが)これなのでしょう。
タイプ6の安定を求める力が、マイナスに作用しているわけです。

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