『「なぜ日本人の給料が上がらないのか」について自工会の豊田章男会長がマスコミへ注文した内容がド正論だった…|ベストカー』

を読みました。

 (豊田章男会長による「今年の春闘はどうなりますか?」という質問への回答ここから)

 自動車産業は、幅広い人たちに還元や分配を続けております。

 このコロナ禍においても、日本全国で約88万人の雇用が減少しているなかで、自動車産業は27万人の雇用増を成し遂げました。この27万人に平均年収500万円をかけると、約1兆3500億円というお金を、家計に分配しているということになります。

 これだけでなく、自動車・部品産業は2009年以降、賃上げ率は約2.2%/年となっており、これは全業種平均(約2.0%)を上回っております。

 しかしながら、この「流れ」の中に組み込まれているのは、私どもがよくいう「(自動車関連産業)550万人」のうちの約3割の人々であって(※)、残りの7割の人たちは現在「話し合いの場」にすら立てておりません。

 先ほどご質問にあった連合(日本労働組合総連合会)と経団連との話し合いですが、この話し合いは毎年やっておりますけれども、あれも(全労働者のうちの)約8割の方(※2)が話し合いに入れていない(組合化されていない)んですね。

 (※編集部注/厚労省「産業別労働組合員数及び推定組織率(令和3年版)」によると、製造業の推定組織率は26.7%、組織員数は267万人で全業種中トップ)
(※2編集部注/同資料によると全業種の雇用者における労働組合組織率は16.9%に留まる)

 日本全体の「賃上げ」を達成するためには、この(労働人口のうち「賃上げに関する話し合いの場」に立つことができていない)70~80%の人たちに、どう影響を与える活動をしてゆくか、ということだとわたくしは考えております。

 正直申し上げまして、継続的に昇給している会社って、かつて(マスコミから)褒められたことがありません。メディアの皆さんも、年始の賀詞交換会から「今年の賃上げはどうなりますか」、だとか、あとは「どこが満額か」、「そうでないか」という報道ばかりになります。この点について、マスコミ各社もぜひ「動き方」を考えていただきたい。

 いま、日本において広がりつつある「格差」をこれ以上広げないためには、中間層を中心に「みんなにどう働く場を与えていくか」だと考えております。そのために、何をどう報じるのか。

 「自動車産業がやってきたことを見習ってほしい」などと横柄なことを言いたいわけではありません。言いませんが、我々は経済波及効果が高いがゆえに、ずっと以前から「分配」ということを考えてきた歴史があります。そのことについて、「我々はこんな動きをしてきましたよ」ということは伝えてゆきたい。

 話し合いの場につけた人だけが「達成できたよ」と喜ぶのではなくて、そういう場につけない人たちのために、どういう動きをすればいいのかを考えております。

 ですので、ぜひこの「春闘」というものが日本国民全体のためにどうあるべきか、それが国民の皆さんにどう映るのかも含めて、マスコミ各社の皆さまにもぜひご協力いただければと考えております。

 (豊田会長の回答引用ここまで)

そのうえで記事は続きます。

「そもそも日本人は会社と賃金交渉をあまりしない」という調査結果がある。

 リクルートワークス研究所が発表した「5カ国リレーション調査」(2020)によると、日本人の労働者のうち賃金について「要望する」が約3割で、「要望しない」もしくは「わからない」が約7割とのこと。そのいっぽうで海外(同調査ではアメリカ、フランス、デンマーク、中国)では「要望する」が約7割で、「要望しない」もしくは「わからない」が約3割とのこと。

 日本人は、世界的に見て「賃金交渉したがらない国民」だということがわかる。人口が増え続け、産業が急成長し続ける社会であれば、それでもよかっただろうが、この21世紀、このままでいいのだろうか。

これ、人のことを全然言えないのですが、
その上で、あえて書けば、

「賃金交渉したがらない国民」を見ると、
国と国の交渉をする政治家から、一般国民にいたるまで、基本的にエニアグラムのタイプ6な日本人は、交渉下手だなあ、と思ったしだいです。

通常レベルでタイプ6は依存的だと言われています。
賃上げも、自ら積極的に動くのではなくて、自分以外の誰かや何かに期待して依存する面があるのではないでしょうか?

タイプ6は『The Loyalist(忠実な人・体制支持者)』なんて言われる性格タイプなので、まあ忠犬なんで交渉はしないのは当たり前かも知れません。

「この21世紀、このままでいいのだろうか」と言われましても、こちとら忠実な忠犬なんで。
・・・と座して現状を受け入れることなく、日本が変わるために日本人、一人一人にできる努力目標として、賃金交渉を入れてみましょうか。


蛇足として、私のnote記事も値段を上げてみようかと思っています。って1万円の記事は上限いっぱいなんですけどね(買わせない目的なので強気の設定です)。

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