日本は鉄道型 アメリカは自動車型

前々回からの話を踏まえつつ、エニアグラムのタイプ6日本とタイプ3アメリカを考えたいと思います。

安心・安全・安定を求めるタイプ6日本は鉄道型 
成功を求める目的志向のタイプ3アメリカは自動車型だという話です。

日本は鉄道型なのだと思います。
先ず、壮大な計画の元、どういう路線にするかじっくりと考え、線路を引き、試験運転の後、
鉄道を開通させます。
時刻は正確に、時刻の変更をする場合は、事前に吟味します。
走り出した電車は止まることも後戻りすることもできず、終点まで向かいます。
PDCAという言葉がありますが、鉄道型においてのPDCAとは、いかに予定通りに列車を走らせるかのPDCAです。運行表は一つだけです。2つ目の運行表・・・つまりプランBは存在しません。この運行表を正確にこなすことが目的となります。C(チェック)とは、運行の状態、線路の状態、列車の状態のチェックであり、列車の本数や台数のチェックです。
列車は常にレールの上だけを走るものなので、目的地やルートの変更は現実的ではありません。列車の予定と順番はなるべく守ろうとします。

一方、アメリカは自動車型です。
それは、まず夢や目的から始まります。
「放牧できる緑の草原、もしくは豊かな大地を探す」「狩りの獲物を探す」「砂金が大量に出る場所を見つけて、一儲けしたい」といった大まかな目的から始まります。
とりあえず目星を付けて、自動車は走り出します。
ここでのPDCAとは、確実に目的に向かうため、成功のためにあります。
このときのC(チェック)は、成功に向かっているかの確認のためにあります。
車体は大丈夫か修理の必要はあるか、燃料は足りているか、目的地には近づいているか、そもそも夢の目的地はありそうなのか、事前の準備で目的地までたどり付けそうか、あきらめて引き返すべきか、などあります。
P(計画)段階においても、事前にプランBなどを準備しておきます。
目的達成の中で、構成員が変わる場合も、自動車が変わる場合も、自動車の台数が変わる場合も、走る順番が変わる場合も、ルートが変わる場合も、道が無いところを走る場合も、あります。場合によっては、目的地も始めの目的すらも変更するかも知れません。成功しそうになければ、あきらめるのも早いです。


鉄道型は、定型の仕事に向いています。いちど上手く行けば、後は比較的楽にことが運びます。

安心・安全・安定が大好きなタイプ6日本は定型の仕事に向いています。
安定した道を安心して走りたいと思っています。

自動車型は、ザックリとした目的を持った仕事に向いています。定型の仕事、同じことを繰り返すことには向いていません。ですから、持続性というよりは、刷新性・革新性で勝負することになります。

常に人からの賞賛を求めているタイプ3アメリカは定型の仕事の安定性よりも、刷新性・革新性から来る賞賛の可能性のほうに心が動きます。ですから一度、成功しても、この程度では飽き足らず、次を求めた行動に出ます。

始めに述べたことを繰り返しますが、
日本は鉄道型で、アメリカは自動車型です。


参考
ネガティブ、ポジティブ、日米の違い
学校の減点主義から見える日本の利点と欠点
日本のITは何故弱いか

本当に回っているの?日本のPDCA
「PDCAが日本の病の原因だ」を読んでの感想 ーーー 「日本企業は、"決められない病"にかかってる」と言われても
時代はOODAだという文章を読んで

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