テンプレート行為の強化

日本人は、エニアグラムのタイプ6の国民性と言われていて、
タイプ6というものは、通常、依存体質です。

自分で答えを模索せずに、答えをコピーします。
また、何らかのテンプレートやテッパンに頼ったりもします。

それで、日本の漁業ですが、魚を捕る行為がテンプレート化しているのではないかという気がしてきています。
だから、捕る。ひたすら捕る。
漁獲高が落ちても、水産資源の保護は考えない。なぜって思考停止だから(タイプ6のもうひとつの特徴に思考停止があります)。あとは、悲観ができないから(「混沌」が怖いのでタイプ6は楽観しかできません)。

それでとにかく、漁獲高が落ちたら、テンプレート行為の強化に走る。
この場合のテンプレートとは「いつもやっている漁業行為」のこと。
それを強化して行動する。
つまり、
なお、捕る。ひたすら捕る。そうすれば、漁獲高もあがる。ならば、それで良い。

今年は、養殖ウナギの元となる稚魚・シラスウナギが不漁でした。
すると、一部地域では、漁をする期間を延長しました。
ここでも、“テンプレート行為の強化”です。

それで、これは、漁業だけの問題なのでしょうか?という話です。

例えば、ジャスラック(日本音楽著作権協会)は、
1971年からは、社交ダンス教室から利用料の徴収を始め、
1987年からは、5坪以上のカラオケ店から、
1998年からは、5坪未満のカラオケ店から、
2011年からは、フィットネスクラブから、
2012年からは、カルチャーセンターから、
2015年からは、ダンス教室全般から、
2016からは、歌謡教室から、
そして今は、音楽教室からも利用料の徴収をしようとしています。

「京都大学入学式の式辞で米歌手ボブ・ディランさんの歌詞一節が引用されたことに対し、利用料を請求した」問題もありました。

これも、“今までのテンプレート行為の強化”と見ることができます。

結構、いろいろなところで、この“今までのテンプレート行為の強化”はあるのだと思っています。

「業績悪化のときに残業してでもとにかく働く」も、それにあたりそうです。
「人を安く使う」行為の強化が、「残業代時給300円の外国人実習生 問題」なのかも知れません。

思考停止な日本人の一番簡単な頑張り方なのでしょうか。

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