安心・安全・安定な上で叩く人たち

炎上や文句を、日本で言っている人たちの大半は、
それが多数派で、安心・安全・安定だと分かった上で文句を言っているように思えます。

なぜなら、ウナギを食べている人が炎上したという話を聞かないからです。
ウナギは、「アマミノクロウサギ 」や「クマタカ」「イヌワシ」と同じ絶滅危惧種です。
なのに、未だに、その絶滅危惧種を調理して売っているお店や食べている人がいます。

人々に影響を与えるであろう有名人、例えば将棋の棋士が対極のときの昼食にウナギを食べました、なんてこともあります。でも、炎上しません。

文句を言わないのは、多数派で無いと安心・安全・安定じゃないからです。
正しい/正しく無い は、実は炎上と関係無いことが分かります。

このウナギの話も、それが多数派になれば炎上し出すのでしょう。

日本企業に俊敏性が無いという話は、『「PDCAが日本の病の原因だ」を読んでの感想 ーーー 「日本企業は、"決められない病"にかかってる」と言われても』の中で紹介していますが、
日本人そのものに俊敏性が無いことがこの話から分かります。正しいことに、すぐに対応できない、ということです。
鰻(うなぎ)屋がつぶれたという話も聞きません。つまり多くの日本人が今も絶滅危惧種のウナギを食べているということです。
俊敏性が無いという面であれば企業も個人も同じだということです。

そしてNHKも。

ニホンウナギの稚魚不漁 過去最低を6年ぶり更新
2019年5月30日 13時50分

国内でのニホンウナギの稚魚の漁獲量が、前の年の半分以下にとどまり、6年ぶりに過去最低を更新しました。一方で、海外からの輸入が増えているため、水産庁は供給や価格に大きな影響はないとしています。

このニュースの中に、「絶滅危惧種」という文字はありません。
NHKも多数派の様子見のようです。

・・・と思ったら、
先ほどのNHKのページ、良く見ると、こんなリンクを張っていてました。

文句を言われたときの言い訳のためにあるようにも思えます。
記事中に書かなくてどうする。

NHKの本日のニュースです。

流通大手のイオンは、3日、来月27日の土用のうしの日に向けた商品を発表し、ことしは、高値が続くウナギに代わる食材としてサケを使ったかば焼きを販売します。

ここでも、ニュースの中に、「絶滅危惧種」という文字はありません。
ニュースで紹介されたイオンの対応は評価できます。ただ、たぶんウナギも同時に売るのですよね・・・。


話を始めのほうに戻します。
ウナギのように、まだ多数派になっておらず、少数派な段階では、
炎上もしないわけです。

そういったわけで、私は、日本においての炎上は、多数派に加担して、安心・安全・安定だと分かった上で、行なわれているのだと見ています。

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