「最近の大学は真面目な教員ばかりになって逆に卒業できない問題学生が山積しているらしい」を読んで

『最近の大学は真面目な教員ばかりになって逆に卒業できない問題学生が山積しているらしい「教員も多様性が必要」 - Togetter』

より

今日は帰り際、同世代の同僚とおしゃべりしたが、ちょっと前までは年配のガハハ系教員が校務は苦手でも「問題学生」を一手に引き受けて卒業させてくれてたが、そういうお気楽テキトー教員が定年でいなくなり、真面目な教員ばかりになって、問題学生が積み上がってしまっていると。

実際、「厳格にやれば卒業させられない学生」は一定いるわけで、それらの学生をなだめすかしながらなんとか卒論書かせる役目が必要なのだが、教員みんながみんな真面目になると、なかなかキツい話になる。


これをエニアグラムで考えてみます。
タイプ6は、安心・安全・安定のために規則に頼り杓子定規しゃくしじょうぎになります。
日本はそのようなタイプ6の国です。
ただし、タイプ6の統合の方向には、タイプ9がおり、タイプ9は『調停者』『仲介者』と呼ばれ、個人に対応していきます。
ですからタイプ6の状態の良いときには、タイプ9の『調停者』『仲介者』としての良い面が出て、タイプ6的に規則や法律で動きつつも、個人を救いあげる動きができます。
これは、例として挙げると「大岡裁き」や、落語「鹿政談」のような動きになるということです。
実際の具体例が出てこないのは、そんなに容易たやすく統合には行けるものではないから実列も思い浮かばないと ご理解ください。
一方で、分裂の方向へ行くと、タイプ3の悪い面が出て、効率主義となります。


引用文を読むと、集団としてのタイプ6日本の統合の動きは、集団の多様性とともにあるようです。
これはもしかすると、どのような性格タイプの集団でも、その多様性が集団に統合の資質をもたらしているのかも知れません。
それで、その集団のレベルが落ちてくると、集団内の異物を受け入れる余裕が無くなり、異質なものへの風当たりが強くなっていき、それとともに統合の資質も見えなくなってしまうようです。


エニアグラムにおいて、良さと悪さは重なるものです。
ですから、悪さを見て排除した後に、
排除した者が その悪さと共に無くなってしまった良さを引き受けられるかというと、エニアグラム的にはできないということになります。

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