2020年、大統領選挙が終わってタイプ3アメリカはまとまろうとすると予想

何の文章で読んだか覚えていないのですが、タイプ3というのは、過去に付き合った人を悪く言うことはいないそうです。なぜなら、タイプ3な自分がどうしようもない人と付き合っていたなんて言いたくは無いからだそうで、自分が付き合った人は、皆、素敵な人でなくてはならないからだそうです。
過去現在未来、常に自分は輝いている必要がある人なんです。これはもう絶対にです。

ですから、タイプ3の国アメリカで大統領選挙が終われば、後はそれをポジティブにとらえようとする動きが出てくるはずです。前回大統領選挙のときの記事ですが、そのときの文章が参考になります。

『「もう大統領いらねえや!」ダニエル・カールの3分でわかるアメリカ大統領選』

からの引用です。

 レーガンの一番良かったところは、ポジティブシンキングだったことなんですね。いろいろあんだけど、アメリカはボロボロじゃない、アメリカは偉大な国だ、力もポテンシャルもあるんだから一緒に活かしていこうぜ、って国民を励ましながら、落ち込んだ気分を引き揚げてくれたんだな。アメリカ人としてのプライドを蘇らせてくれた。これが共和党のトップの理想的な姿だと思って、オラはずっと共和党を応援してたんです。

 その後、パパブッシュになった。彼も明るいし、尊敬できるタイプだった。そしてビル・クリントン。最初は嫌だなあと思ってたんだけれども、彼も結構国民を盛り上げるのが上手だった。だから彼の任期が終わる頃にはそんなに悪くなかったなと思えるようになった。次のブッシュは……イラク戦争とかあったり、政策的にも反対するところはいろいろありましたけど、彼も「アメリカは捨てたもんじゃない」っていう前向きな姿勢だったから支持できたんです。

 で、今のオバマが大統領になった時、これも「どうかなあ」って思ったんですけれども、この人も演説がうまかった。だから、レーガン以来、共和党も民主党も関係なくずっとポジティブシンキングの大統領が続いていたことが共通点だったと思うんです。

 ただねえ……今度の選挙はやばい。トランプ氏はネガティブなことばっかり言う。「アメリカは外国とか他の宗教のせいでこんなザマになってんだ。政治家のお偉いさんのせいでおかしくなってんだ。エスタブリッシュメントが腐っているんだ」って。そうするとだんだん気分が暗くなってくるし、アメリカ人同士でも疑心暗鬼になっちまった気がするんですよ。

ダニエルさんの言葉を追えば分かるように、アメリカ人は、なんやかんやで歴代の大統領を肯定しているのが分かります。無理にでもポジティブにとらえようとしています。

トランプ氏が勝った後で、マイケル・ムーアはこう言っています。
『マイケル・ムーアが投稿した「選挙に負けた今やるべき5つのこと」、16万人以上がシェア』から一部引用。

 今朝目覚めて「自分は最低の国に住んでいる」と思ったのであれば、それは間違いだ。過半数のアメリカ人は、ヒラリーの方が良かったんだ。トランプじゃない。

「ネガティブ」「最低の国」、これは輝きが不可欠なアメリカにとっては、受け入れられないものです。
ですからマイケル・ムーアは、「自分は最低の国に住んでいる」に対し、「それは間違いだ。」と否定しています。ネガティブな言葉を避けながら人々を鼓舞しています。


ですから、2020年の今回の選挙が終わったら、とにかく大きなくくりとして、「超大国アメリカ。そこに住む我々の大統領になる人物であれば、当然それにふさわしく偉大な人物である。我々の代表になった彼を支持しよう」という方向で国民がまとまると見ています。
そういう欲求がタイプ3国家アメリカの中にあると見ています。

現時点で、
『米大統領選、バイデン氏勝利 「全ての国民のために」と宣言 選挙人過半数制す(時事通信) - Yahoo!ニュース』

というニュースが入ってきています。

「全ての国民のために」というのがポイントです。これで、アメリカはまとまって、「とにかくバイデンに任せよう」という動きになるでしょう。これは、久しぶりに今までのアメリカが戻ってきたということです。
バイデン氏はトランプ氏が大統領であったときのように、分断を強調しないだろうと私は現時点で勝手な想像しています。もし想像通りであれば、アメリカは少しばかり落ち着くと思っています。
もちろんアメリカが抱える問題がそれだけで解決するわけではないのですけども。

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