『第3の壁「組織の再編成の壁」』を読んで
何回かに分けて
『元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。』
を読んだ感想を書いています。今回は感想の10回目です。
エニアグラムでは、日本の国民性はタイプ6だと言われています。
ここでは、タイプ6を通して、PTA改革の話の感想を述べます。
『第3の壁「組織の再編成の壁」』より
本校には「運営委員会」と呼ばれる
執行部と各部の部長・副部長が集まる定例会議があります。
そこで、任意周知(入退会の自由)について話題が出たとき
「このままのシステムだと、自分は退会すると思う人いますか?」
と聞くと、なんと半数近い役員が挙手したのです。
つまり、「PTAはキツイ」というイメージだけでなく
実際に運営に携わっている人が辞めたいと思いながら
部長・副部長として運営をしている
悲惨な現状が見えてきました。
この部分から、
不満はあるけど変えられないタイプ6社会の姿が見えてきます。
まず、不満がある人がいて、でも変えられなくて、自分だけ退会して飛び出すのは怖くて、でも退会できるならしたくて、 ・・・でも、自ら改革するなど、とんでもなくて、
という姿です。
タイプ6は、恐がりです。不満はあっても、自ら変化に乗り出せません。また、タイプ6社会は、そういった態度を許す社会でもあります。
通常、PTAの活動内容は
前年度のPTA役員によって決められます。
もちろん、私たちもその手順で行うつもりでした。
しかし、今回は組織編制が大きく変わるため
事前に骨子案を配布して意見を聞こうということになりました。
しかし、結果は
「だれの許可を得て、こんなこと決めたんだ!」
蜂の巣をつついたような勢いで
バッシングが執行部に襲い掛かってきました。
しかも反対意見を言ってきたのは
もうPTAにはほとんど関与していない高学年の旧役員や
比較的作業量の少ない部の部員
学校でも有名の筋金入りのクレーマー などなど
普段はPTAに興味のない人たちでした。
そして、彼らのバッシング内容は
改編案の中身ではなく
「私たちが継承したシステムを
私たちに許可もなく勝手に変えようとしている!」
という感情論がほとんどだったのです。
ここに、出てくる人たちは、タイプ6社会からはみ出るくらいの個性を持った人たちですね。
普段の生活で、タイプ6社会に、どう適応しているのか気になるところです。
もしかすると、この人たちの中には、「今あるものが変化して欲しくない」といった、変化が嫌いなタイプ6が含まれている可能性があります。そういったタイプ6ならば、現状を維持したいがために、怒り出すかも知れません。そういったタイプ6ならば、変わることが怖いから怒ります。
ただ、どちらかといえば、この行動は、タイプ6的なものでは無く、「私のやってきたことに対して、ケチをつけられた」「コケにされた」のような、
問題を心で受け止めて、怒り出す性格タイプの動きのように見えてしまいます。
『ブラックPTAの改革に挑んでみた』では、「日本の中のPTAに限定した話でも、何かを変えるときは、混沌とする」ということが分かる話が、この後も、さらに続いていきます。
※ 過去の感想は、ハッシュタグ「#ブラックPTA感想」でまとめました。
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