「死ぬこと以外、かすり傷」で思ったこと

2か月くらい前に、「死ぬこと以外、かすり傷」という本を出している人物が話題になっていて、この言葉を知りました。

ネットで調べてみると(調べたら「NAVERまとめ」がいくつか引っかかったのですが、このサービスはあと2か月足らず9月30日には終了するので、有用な情報も無くなるのかな、なんて横道にそれたことを考えたのですが、それは、さておき)、
2014年3月6日に放送された「所さんの笑ってこらえて」における「カメラに向かってごめんなさい」においての酔っ払った女性の発言、
「死ぬこと以外はかすり傷」「あったら便利は無くても平気」「皆、便利さに慣れすぎて、すぐにイライラしちゃうけど、 私は冷蔵庫もテレビもコンロも持ってないけど、 生きれるって証明してます!幸せの沸点を低く設定してます!」
これがネットで話題になったのが、この言葉が知られるキッカケだったようです。
元ネタはその年の一月にツイッターに出ていた画像、「スナックゆう子」の名刺に、この言葉が書いてあったそうなのですが、
さらに元をたどると、
ボートレーサーのビル・マンシー(Bill Muncey)の言葉 “We figure anything less than death is a minor accident(グーグル翻訳にかけると、「死よりも小さなものは軽微な事故だと思います」)” これを、ロッキー青木が『人生、死ぬまで挑戦だ』(1989年)という本の中で、
ボート事故で瀕死の重傷を負いながらも奇跡的に助かり、8度の手術を受けた手術台の上で、有名なアメリカのボート・レーサー、ビル・マンティの言葉を思い出していた。「死ぬこと以外は軽傷である」。
というようなことを書き、
それをアムウェイの中島薫氏が「死ぬこと以外はかすり傷」と言い換えて広まった。
という流れのようです。

それで、これ、エニアグラムで見ると誰が言うかで印象が変わってきます。
一番言いそうなのが統率者タイプ8。タイプ8なら、この発言は通常運転。
あと冒険者タイプ7も言いそうではあります。ただし、タイプ7は意外と怖がりな面もあるから、いつでも、だれでも、というわけではないです。
ちなみに怖がりでいったら、実はどのタイプであっても恐がりな面はあります。
ただ、タイプ8であれば、自分のそんな状態がストレスというか、らしくないというか、そんな感覚があるから、踏み込む行為をしたりもするのです。
それとハートセンターも気分が高揚すると言い出しそう。タイプ2なら、分裂の方向がタイプ8なので、タイプ2がこれを言っているときは、実は、精神的にまずい状況になっています。本当に注意が必要です。
反対に言わなそうなタイプの筆頭は、恐がりで慎重で疑念者なタイプ6。一つ一つ丹念に積み上げていく「べき」の人、タイプ1。のんびり屋が多いタイプ9。そして、タイプ8的なものを統合の方向とする観察者タイプ5。

だから、私からすると、
タイプ8がそれを言っていたら、まあタイプ8だしね。となり、
タイプ6がそれを言っていたら、え!?何?どうしたの?何が起こっているの?となり、
タイプ2がそれを言っていたら、ちょっとまずい状態だね。となり、
タイプ5がそれを言っていたら、どうしたの?らしくない。何を頑張っているの?となります。
同じ言葉なのに、人によって違う感想になってしまいます。

物事を好転させる意味で、この言葉を使うようになるのなら良いのですが、
開きなおりに使わるのであれば、悪い使い方だと言え、
タイプとレベルによって意味合いは変わってきます。

…なんてことを思ったのでした。

性格タイプの話はここまでにして、
この言葉をあえて誰かに伝えたいかと尋ねられれば、
今自ら死ぬことを考えている人に対して伝えたいと願います。
そのような人には、
とりあえずかすり傷だととらえてみることをお勧めいたします(ヘッドセンターにしか届かない言葉かも知れないけども、それでも)。

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