新型コロナが世界で蔓延して思ったこと ― 2020年3月現在

新型コロナ問題について、

始めのころは、中国以外では、日本だけで問題が大きくなっていって、
このころは、タイプ6日本としては、かなりストレスがあったと思います。
ただ、最近は、日本よりも酷い状況の国が出てきたり、世界的にも蔓延し始めたので、
変な表現になりますが、日本は、若干、安心しているのではないか?と見ています。

エニアグラムのタイプ6は、関係性に生きる性格タイプです。

それで、世界を見渡して、あちらでも、こちらでも苦労するさまを見て、
よそ様と比べて、「うちもそこまで酷くはないよな」と安心しているように見えます。

タイプ6は、一番前と一番後ろを嫌います。
今の日本は、台湾ほど適切な対応ができていないにせよ、イタリアほど酷くは無い。

つまり、「何が正解か分からない中、責任はとりたくない。未知に踏み込みたくない」ので、先頭を走るのは嫌だし、だからといって、「世界で最悪になるのは避けたい」。
そのような中で、「まあ、よくやっているほうになるのでは?」と感じているのではないでしょうか。

今後は、対応の上手い国のコピーを始めれば、安心でもあります。

タイプ6は緊張感の持続にストレスを感じる性格タイプです。
新型コロナが長引くと、今後、劇的なニュースでも流れないかぎり、徐々に麻痺していく可能性も考えられます。
世間を見つつ、世界を見つつ、メディアを見つつ、緊張感を緩める方向に向かう可能性を危惧します。

なんていうか、「証券会社がつぶれたときには大ニュースになったり、リストラが始まったときにも大ニュースになったりしたのだけども、そのうち慣れた」みたいな。
「変化の始めにはストレスを感じるけども、その持続には感覚が麻痺していく(緊張感の持続は嫌、ストレスの持続は嫌)」みたいな。


『イタリア 死者2000人超える わずか4日間で1000人以上増加 | NHKニュース』

『イタリアの死者数 中国超え世界最多に 新型コロナウイルス | NHKニュース』

というニュースが出ています。
これ、日本との違いは何なのでしょうか?
イタリアの対処方法の何が日本に比べて劣っているのか?
はたまた日本の対処方法の何がイタリアに比べて優れているのか?

最近、引用ばかりしている浜松ホトニクスの晝馬輝夫(ひるま・てるお)さんの文章に、

(略)たとえばクレームをつけるにしても、彼ら(海外の顧客)は日本の顧客とはまったく違います。
 日本の顧客は、「とにかくこれじゃダメだ」の一点張り。これに対して海外のお客さんは、「このタマはここがこうなっているからこういう現象が起きてしまう。だからここをこう直してこい」と具体的に指摘してくれるのです。
 (略)
 海外のお客さんのほうが技術を本質的なところから考えているということでしょうが、(略)

というのがあります。

蛇足な感想になってしまうのですが、
日本は、自分の優れているところ、劣っているところ、を具体的に言えるのか?(とらえているのか?)が、ちょっと気になっています。


追記
もしも、イタリアから、制約(人材、機材、お金、時間)のある中でのアドバイスを求められたときに、
はたして、日本は、それに合わせた的確な返答ができるのでしょうか?(安倍総理が電話やテレビ会議でアドバイスを求められる可能性だってあります)


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