「波が来てから毎回、議論が活性化するのだけれど」という意見から思ったこと
『尾身会長に単独インタビュー「“第8波”は緊急事態宣言や重点措置出しても意味がない」対策や見通し明かす』
これへのヤフコメでこんなものがありました。
「波が来てから毎回、議論が活性化するのだけれど」
これに同意します。
そして、この「波」とは、
「新型コロナ」に留まらず、「尖閣問題」だったり、「北朝鮮のロケット問題」だったり、「統一教会問題」だったり、他のもあると思いますが、
「波が来てから毎回、議論が活性化する」わけです。
日本はエニアグラムのタイプ6の国です。
タイプ6は安心・安全・安定が大切で、それが崩れた未知や混沌を嫌います。
それで、未知や混沌の波が来て、安心・安全・安定が崩れそうになると騒ぎ出しますが、
それが去ると、未知や混沌に関わりたくないので、その話を避けようとします。
未来の問題も、少し前に過ぎ去った過去の問題も、問題というものは混沌であるので、それと関わりたくないと思っています。
過去の問題に関しては、関わろうとしても黒塗りで関わらせないようにしています。過去に起きたことを蒸し返して混沌を起こしてほしくないわけです。
今ある波である混沌には、それがストレスになるので騒ぎ出すわけですが、
未知や混沌が近づき過ぎて、ストレスが大きくなると、今度は、矮小化や見てみぬふりが起き始め、大丈夫や楽観が出てきます(太平洋戦争中なら神風だとか「焼夷弾を恐れるな」だとか)。
そんなとき、あえて未知や混沌を見せようとする人が出ると「不安をあおるな」と怒り始めます。
例えば、今、与党自民党は、「統一教会問題」の波をかぶっているわけです。その問題は近すぎて、自民内部に深く入っているようです。このようなときに、自民党は自浄能力を発揮できません。混沌が近すぎるからです。だから調査もいい加減になります。
これは自民党支持者も同様です。積極的に支持政党に対し、浄化を行おうという姿勢は見せていません。ならば自民をやめて別の党を支持するかと言えば、その判断ができない人が大半です。そういった大半の人達は、無党派という消極的不支持層になって、混沌が去るのをひたすら待っているだけです。
例えば、GOTOな旅行業界にいる人なら、マザームーンな自民党から離れられないかも知れません。離れなれないなら、自民浄化に積極的かと言えば、そうではないようです。
それで、口ではいろいろ言っても、つまるところ、現状維持に一番近い形で落ち着くわけです。
自身の安心・安全・安定のためになるべく変わりたくないわけです。自民も自民支持者も。
それで波が去れば誰も何も言わなくなります。その繰り返しです。
ちなみに、エニアグラムに関わるリソ&ハドソンは、エニアグラムの中に、レベルという概念を持ち込みました。
同じタイプでも、(精神)レベルによって違いが出ると両氏は述べています。
リソ&ハドソンのレベルの記述にはこうあります。
自民党内部でも、浄化作用は見られず、
自民党支持者でも、怖じ気づいているからなのか、消極的な批判(無党派になるとか)しかできていないわけです。
このように、とことん、未知や混沌が苦手で、積極的に関わることができないのがタイプ6な日本人なのです。
再度言いますが、「波が来てから毎回、議論が活性化するのだけれど」には同意します。
その上で、その波は何も「新型コロナ」だけではないと言っておきますし、これを書いたかたも、今の波による混沌で文句を言っているだけで、別の波と波の間にある諸問題には、関わりたくは無いのではないか?
なんてことを思っています。
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