自動反応と笑い話

 エニアグラムの性格タイプは自動反応な面があります。
 だからこそ、自動反応を見ていくと性格タイプが分かることがあります。

 急に「怒り出す」「笑い出す」「泣き出す」は大きく分かる自動反応。
 大抵は、小さい無意識の自動反応を見て、「なぜそこに反応したのだろう」「なぜそんな反応をしたのだろう」と、自分や相手の性格タイプを見ていくことになります。人に道を尋ねてお礼を言うとき、真正面を向いて言うか斜めを向いて言うかもちょっとした自動反応です。あなたは、どちらですか?

 落語の寄席(よせ)に行くと面白いですね。私が笑い出すときに、周りが笑っていなかったり、同じタイミングで同じような笑い方をする人がいたり・・・、たぶんその人とは何らかの共通点があるのでしょうね。


 学生のころ、ある教師C先生が職員室の風景が面白いと話していました。
 そのころ授業中に面白い話をして笑わせるA先生とB先生という、両先生がいました。
 C先生の言うには、職員室ではA先生とB先生が、互いの笑い話を披露し合っているのだそうです。そして両先生に話を聞くと、A先生から言わせるとB先生の話は面白くないそうで、B先生から言わせるとA先生の話はイマイチなのだそうです。両先生は自分の話こそ面白いと思っているのだそうです。

 そして、毎日のように両先生がこんなやりとりをしているのだそうです。
A先生 「B先生。じつはこんな話があってですね。・・・(以下、面白い話)」
B先生 「それはそうと、A先生。最近こういう話がありましてね。・・・(以下、面白い話)」
これをお互いやり続けているのだそうです。

 そのやりとり自体が面白いと思いながらC先生は、両先生のやりとりを眺めているのだそうです。

 今思えば、たぶん、性格タイプも違うのだと思います。両先生を思い浮かべるとセンター自体も違ったように思います。
 ただ、こういうやりとりなら、永遠に分かり合えないにせよ罪がなくって良いですね。

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