先行調整型と後行調整型

先行調整型と後行調整型(事前準備型と適宜調整型)


安心・安全・安定が重要なタイプ6日本文化は、
何かを始める時は、
事前にやることを決めておいて(しっかりした考えや結論がまずあって)、調査して根回しして予定を組んで、失敗しないように徹底的に不安の芽をつぶし(つぶせない不安からは目を逸らし)、万全の準備をした上で(そういうことにした上で)、スタートする。
タイプ6が属するヘッドセンターは、思惑のセンターでもあるので、いろいろな可能性を考え、その不安をつぶせなければ(つぶしたことにしなければ)前に進めない。

だから、始めるまでにすごく時間がかかる。決断が遅くなる。

タイプ6は関係性のタイプでもある。
知をもって関係性を構築するタイプ6は、周りの思惑や企(たくらみ)みや可能性と 関係性を構築して物事を進める。
ネガティブな考え(「負の知」と表現しておく)、…つまり、不安や心配をつぶせるときは、つぶすし、関係性の安定をはかるが、
それが叶(かな)わないときには、楽観的な態度となって、それを見ないようになる。
関係性が破綻したことから目をそらす。

万全の準備をした上で、スタートした後はひたすら予定通りに猪突猛進し、あらかじめ敷かれたレールの上を走る。ゴールが無くなったり状況が変わっても止まれなかったり、進路変更ができないで走り続ける(アストリッドとかGOTOとか)。

※ 『「ASTRID(アストリッド)」は何処へ行くのか?――「止められない病」は日本人全体の 問題
タイプ6国家・日本の困ったパターン

これが『先行調整型(事前準備型)』



称賛と成功を求めることが重要なタイプ3アメリカ文化は、
何かを始める時は、
とにかく夢を描いて、それに向かってスタートする。
タイプ3が属するハートセンターは、イメージセンターでもあるので、イメージ(や 思い)が起点となる。細かいことは考えない。

それで、夢の実現に向けてスタートする。始めた後は、進みながらイメージと現実をすり合わせる。

早く成功したいので、すぐ始める。決断が早い傾向がある。

タイプ3は関係性のタイプでもある。
情(イメージ)をもって関係性を構築するタイプ3は、周りの感情やイメージを見て関係性を構築して物事を進める。
ネガティブなイメージ(「負の情」と表現しておく)で周りから見らえることに耐えられない。これに対応できるときは、速やかに対応するが(適宜調整するが)、
それが叶(かな)わないときには、成功のイメージにこだわり、己(と周り)を偽(いつわ)ることがある。

周りに良いイメージ(夢・希望・成功・成長・その他)を振りまきながら前進する。
そういった意味においては、タイプ3アメリカの、ディズニーも新興企業も変わりはない。
目的は、良いイメージの維持である(「夢の国」であったり、「成長」であったり)。
そのために苦しみ、そのためにあがき、そのために進路変更し、そのために策を弄(ろう)し、そのために決断する。

これが『後行調整型(適宜調整型)』


どちらが良い悪いというわけではないが、
環境の変化が激しい場合は、適宜(てきぎ)調整できる後者が有利になる。
今の時代は、変化が激しいので後者が有利。

高度成長期や、やることが決まっていて共通の正解やルールがあった時代であれば前者でも良かったのかも知れないが、それは過去の話。時代は変わった。

参考
農耕民族なタイプ6の性格が日本の高度成長期を支えました(そして、今は・・・)

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