国民性と個性 身近な韓国人を見ていて思ったこと

　以前、韓国人が身近にいました。直接話したことは無いのですが、日常の中で見掛けるその人は明るく楽しく周りとワイワイやっていて、周りの評判を聞いていると、明るく、ときに、いい加減な人だったようです。
　エニアグラムで言えば、タイプ７あたり、もしかするとタイプ２といったところです。

　ある日、先生を交えて皆で雑談をしていて、その韓国の人も混じっていたのですが、
ある人が先生の話している途中で、少しふざけて、話の腰を折る形になってしまった・・・ときに、
先生は自分の話の腰を折られて苦笑いをされていました。

　そんな場面で、韓国の人が、話の腰を折ってふざけている人（友人）に「おまえ、なんてことするんだよ」と文句を言いました。その場にいた人間は、先生も含めて、始めは冗談交じりのツッコミだと思っていました。なので、皆軽く笑っていました。普段のその韓国の人の態度もあって、軽い感じで友人にツッコミを入れたのだと始めは皆思っていたのです。

　ですが、まだふざけている友人に対し、「おい、聞いているのかよ」「なんてことしてんだよ」「ふざけるなよ」とだんだん声も大きくなってきて、普段とは違って真剣で、皆、その韓国の人が本気で怒っているのだと、ようやく分かってきだしました。

　その後は、どうなったかは思い出せませんが、たぶん先生がとりなしたのだと思います。そうでもしなければ、あの怒りは収まりそうにありませんでした。

　韓国人は年上のほうが偉いとは聞いていたのですが、ふだんは明るく、どちらかと言うと、ちゃらんぽらんなキャラな人が（失礼！）、あれほど真剣に怒るほど、年上を立てるとは思ってもいませんでした。

　もうひとつ話します。
　仕事の中で韓国のかたと親しくなったことがあります。いつもは日本と韓国で日本語で電話で話していて、たまに日本に来たときには、日本の職場で会っていました。
　電話ではソフトに話し、日本で本人に会ってみても内向的な感じでたぶん遊離センター（４、５、９）の中のタイプ４という感じのかたでした。
　その韓国のかたが、日本で、こちら側の中国人女性と日本語で口論？になったときに「○○だって言うんですか？」という意味のことを言いながら胸をはって、胸ごと前に出ながら中国人女性に詰め寄って、本当に体ごと前に出ながら詰め寄って文句を言って、中国人女性がアワアワとなっているところを見たことがあります。
　あれだけ内向的な人でも韓国人は、口論では体ごと自己主張するものなんだと思いました。というか、あの場面だけで見ると内向的には見えませんでした。
　あれは、標準的な韓国人の主張の作法だったのでしょう。たぶん。。。

　こういうのを見ていると、個人の性格タイプだけで行動が決まるのでは無く、国や地域の性格タイプというものの影響もあると私は見ています。

　韓国では、知らない子供たち同士が、玩具売場で喧嘩したり、笑い合ったりして、すぐに仲良くなるそうです。

「韓国では喧嘩して仲良くなるが、日本では礼儀を守らないと友達になれない」

『日本と韓国の教育には大きな違いが・・と帰国した韓国人男性、子供の“激変”ぶりに「日本の子供はかわいそう」「日本と韓国を足して割れば…」ー韓国ネット』より

　より正確に言うと、「国の性格タイプ」「歴史」「宗教」「道徳」「文化」が各々影響を与え合っているようです。
　私が韓国と同じ性格タイプの国民性と見ている、別の国は、儒教の影響が無い分、歯止めが無くて、もっと激しい感じがします。

　つまりこういうことです。

　国民性は個性に影響を与えているのです。