「ガリガリ君のCM」の感想に対する感想

「ガリガリ君のCM」を見て感じた、世界的には「異常」な日本人の「当たり前」|現代ビジネス
より

 国が違えばソーシャル・ノルムのあり方も違います。物価と賃金が動かないのは、日本社会では当たり前ですが、米国ではまったく通用しません。私がそのことを実感したのは、赤城乳業の「ガリガリ君」というアイスキャンディーが値上げされた際の出来事を知ったときのことでした。
 2016年にガリガリ君が値上げされたときに、同社の社長が顧客に謝罪するというテレビCMが流れました。これはもちろんジョークで、ネットでも公開されたこのCM動画が200万回超も再生されるなど、大いにウケました。そのおかげもあってか、ガリガリ君の売り上げは値上げ後もさほど落ちなかったそうです。
 しかし、この一連のエピソードは、米国社会ではまったく違うように受け止められたのです。
 「ニューヨーク・タイムズ」紙はこの謝罪CMの画像を1面に掲載し、アイスキャンディーの原材料費の上昇を価格に転嫁するために社長が謝罪しなければならず、日本社会は歪んでいると揶揄したのです。たしかに、米国であれば、原材料費の上昇を価格に転嫁するのは当然であり、むしろ値上げをしない社長がいたとすれば、経営の才がないと責められることでしょう。

なぜ、ジョークにせよ値上げに謝罪するかと言えば、
日本が安心・安全・安定がとても大切なエニアグラムのタイプ6の国であるからです。
タイプ6の国では、今までと違う未知や混沌をもたらす者は犯罪者と同等に扱われます。

一方、アメリカは成功と称賛を求めるタイプ3の国です。
タイプ3の国では、成功を目指せない者は犯罪者と同等に扱われます。


コンフォートゾーンという考えかたから見た日本衰退
タイプ3アメリカの自己研鑽の奨励文化が、目覚めの注意信号と一致した

タイプ6の国、日本では、安心・安全・安定のために、横を見る性質があります。隣百姓になってしまう性質があります。
ですから、こういった「世界に目を向ければ」「アメリカでは」という文章が読まれることになるのですが、世界を気にしてもタイプ6な国民性が変わるわけでもない、と言っておきます。

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