初心者はエニアグラムを勉強しないほうが良いと思う理由

 noteの中で初心者向けのエニアグラム講座の紹介をしていますが、エニアグラム理論の勉強用の講座の紹介はあえてさけています。
 さがして見ると、タイプごとの勉強会だとか、エニアグラムの細かい説明・・・例えば、本能のサブタイプだけを一日かけて教える講座とか、そういったものが見つかりますが、それらの講座の紹介はしないようにしています。
 なぜなのかというと、初心者はエニアグラム理論の勉強をしないほうが良いと考えているからです。

 そういった意味では私が先日書いた『初歩的な9タイプの説明』も読まないほうが良いです。
 もう読んでしまったかた、ごめんなさい。
 これからも理論について書いていくつもりでいますが、初心者は読まないほうが良いです。自分で書いておいて矛盾してますね。どうしよう。。。

 元の話を続けます。

 初心者は、まず始めに真っ白な状態でワークショップの初級コースに行き、ファシリテーターに任せてご自身を出していったほうが得るものが大きいと思っています。
 何も分からないまま初級コースへ行って自分をさらけ出して欲しいのです。そのほうが、ご自身のタイプも早く分かると思います。

 エニアグラムを勉強すると理屈っぽくなります。たとえば他人に不満のある人が、あるタイプの説明を読んで「そうか私は正しくありたいからこういう行動に出ているんだ!」と納得すると、すべてのことをそのタイプで説明しようとし始めます。勉強すればするほど、そのタイプらしいことが言えるようになります。そこまでくると雰囲気も無意識にタイプに合わせ始めます。そうなるとファシリテーターも判断が難しくなります。本当にそうなのかも知れません。もしかしたら間違えているのかも知れません。ですが、どちらも自分を語る言葉が同じなので判断が難しいのです。

 人の性格は9つに分けられるというのがエニアグラムの考えなのですが、たいていの人は大人になるまでに、いくつかのタイプの特徴も併せ持つようになります。本当の根幹は決まっているのですが、いくつかのタイプの特徴を取り入れて人としての幅を広げたり、別のタイプの特徴を取り入れることで自分を守り周りに適応したりしています。
 エニアグラムの診断テストをしたかたなら、たぶん、いくつかの性格タイプで点数が取れているはずです。
 まんべんなく点数を取った人は、たぶんどの性格タイプの人とも仲良くできる人です。それはそれでとても良いことです。(自分のタイプには迷うでしょうけど。)
 エニアグラムの性格診断テストに「20歳前後の自分を思い出して答えてください。」と書いているのは、そういった鎧(よろい)や仮面をなるべくつけていない時期の自分で答えてくださいと言う意味で書いているのです。
 エニアグラムの勉強は鎧になり得ます。「違うタイプと言われないように」「自分のタイプに疑問を持たれないように」「今の自分を正当化できるように」・・・エニアグラムを勉強することは結果として鎧を身につけることになります。鎧を身につけてしまうと、本当の自分が分かりにくくなります。ですから始めは勉強せずに、鎧が無い状態でワークショップに参加して自分を出して楽しんで、勉強は少し遅れてするくらいが良いと私は考えていて、そういった理由で私は、「初心者はエニアグラムを勉強しないほうが良い」と書いています。

 ワークショップに行って、だんだんと分かってきたら、私の書いた『初歩的な9タイプの説明』もどうぞ読んでみてください。

参考
ワークショップをしているグループの紹介

 「初心者じゃ無いよ」「ワーク初級は終わってます」という方へ、
私の文章2019年ランキング(エニアグラムの話ばかりです)
私の文章2018年ランキング(エニアグラムの話ばかりです)
私の文章2017年ランキング
において、ここでよく読まれていたり評価されている文章へのリンクを紹介しています。




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