タイプ6社会と、受け身の大切さ

日本はエニアグラムのタイプ6の国だと言われています。
タイプ6は、安心・安全・安定が大切で、それから外れる失敗を極度に嫌います。

失敗を嫌う姿勢は、「減点主義」となって現れます。

昨年、2017年12月にあったJR新幹線の「のぞみ34号」が危険な状態で走り続け、重大インシデントを起こしたのも、「おかしいと思うけれども、もしも新幹線を止めて何もなかったら」という失敗や失点を恐れる姿勢や、他者からの減点を恐れる姿勢が、判断や決断を躊躇させた可能性があります。

話は少し変わりますが、
タイプ6は、何か新しいことをするにも、失敗を恐れる傾向があります。
これが日本でイノベーションが起きることに陰でブレーキをかけています。

ですが、何かする前に絶対に成功するかどうかなんて分かりません。

例えば、ある お菓子が人気になったとして、人気になった後で、その理由を、それっぽく説明することはできます。
しかし、次にどの お菓子が人気になるのかは分かりません。

例えば、ある漫画が人気になったとして、人気になった後で、その理由を、それっぽく説明することはできます。
しかし、次にどの漫画が人気になるのかは分かりません。
週刊漫画雑誌の週刊少年ジャンプで人気の漫画が連載を終了して、同じ作者が新しく連載を開始したとしても、それが人気になるかは分かりません。

現実を見ると、とにかく、やってみるしかないようです。

発明の世界では「千三つ(せんみつ)」という言葉があります。
「千の発明をして、ものになるのは3つ程度」という意味です。

だからでしょうか、デザインやアイディアの世界では、「千本ノック」という言葉もあるようです。

野球だって、三割打てば、優秀とされます。
つまり、10のうち7は打てていません。失敗のほうが多いのです。

そうやって見てみると、確率的にどうしても起こる失敗や失点をしたときに、「いかに失敗に対応するか」「いかに受け身をとるか」が重要になってきます。
失敗や失点は、金銭や時間や精神や体力に影響を与えます。
これらの影響に対し、対応や対処や援助や保証などを社会が用意するなり、個人が事前準備する必要がありそうです。

つまり、今のタイプ6日本は、失敗を恐れず、判断や決断やイノベーションを起こすために、受け身の取り方を学ばなくてはならないと私は思っているのです。

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