タイプ6日本は安全ならなんだっていい、ではタイプ3アメリカなら?

タイプ6日本とタイプ3アメリカの違いを(結果的に)書きます。

日本はエニアグラムのタイプ6の国で、安心・安全・安定が重要な国です。
最近、「日本は民主主義の国では無いのではないか?」ということが、どこまで本気か分かりませんがネットで言われています。
これに関して言えば、
国や当人が安心・安全・安定なら(そう感じられるなら)日本は民主主義にこだわらないでしょう。
今、一番、安心・安全・安定を感じられるものにタイプ6は自分を合わせます。
通常のタイプ6は、安心・安全・安定のためであれば、

「長いものには巻かれろ」

なのです。


一方、
成功と賞賛を目指すタイプ3のアメリカは、違う動きを見せます。
タイプ6のような安心・安全・安定など二の次です。

ここで、ちょっとタイプ3をより詳しく見てみたいと思います。

一般にタイプ3は成功と賞賛を目指すと言われています。
これ自体嘘では無いのですが、
通常の精神状態のタイプ3を、より正確に表現するのであれば(当人は決して認めようとはしないでしょうが)、

「バカにされたくは無い」

となります。

屈辱は死より避けたいことです。

昔のアメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』で、主人公が「チキン」と言われると頭に血が登って まともな判断ができなくなるというのがありましたが、普通のアメリカ人であれば、そうそう賞賛の日々をおくれるわけでもありません。それよりも、バカにされる可能性のほうが高くなってきます。
そういった状況を通常のタイプ3は避けようとします。

最近、『MARCH(ジョン・ルイス、アンドリュー・アイディン)』という本の書評を読みました。
書評は都甲幸治(早稲田大学教授•アメリカ文学)さんが書いています。
そこからの引用です。

何も知らなかった。公民権運動の歩みを力強く描く本書を読んで僕は思った。
確かに、リンカーンの奴隸解放宣言やワシントン大行進でのキング牧師の演説「私には夢がある」は学校で習ったし、本でも読んだ。
だがこの本を読んで読者が感じるものは全く違う。
僕らはいつしか、差別と暴力の渦巻く1950年代から60年代のアメリカ南部
にいる。そして黒人たちとともに、ただ人間として生きる権利を求めただけで直面する恐怖や、それでも奮い起こした勇気を体感しながら、暗い時代を旅する。
仲間が次々と非合法的に殺されていく。
あまりの脅しと怒りに同士の信念ち揺らぐ。
それでもルイスは殴られ続け、投獄され続ける。

なぜやめないのか。

ここで折れたら、自分たちを尊敬できなくなるからだ。そして黒人は白人より劣った人間だと認めることになるからだ。
やがて彼の運動は大きなろねりとなり、ついには社会全体を変えてしまう。

タイプ3社会では、安心・安全・安定なんて二の次なんですよ。
屈辱は死より避けたいことなんです。
だから彼らは高みを目指すのです。


追記
タイプ3を起点にアメリカを見て、
そうして、日本を振り返ってみると、
結果的に、タイプ6とタイプ3の違い(大切にしているものの違い)が見えてきたりします。


2018年8月5日追記

普通のアメリカ人であれば、そうそう賞賛の日々をおくれるわけでもありません。

私の書いたこの部分が、ちょっと間違っていたようなので、追記をします。

note内のマンガを見ていたらこんなものがありました。

この話がアメリカの話だと思っての感想を書きます(書かれているのが英語なのと、タイプ5なイギリスだとここまで派手に相手を誉めないであろうから、タイプ3のアメリカであろうと判断しました)。

タイプ6、タイプ3、余裕が無いとき、あるとき』において私は、こう書きました。

一方で、
どちらも、余裕が出てくると、自分の欲しかったものを相手に提供し始めます。
(略)
タイプ3は、余裕があれば、自分の周りも成功するように手をさしのべます。そして、最終的には素晴らしい世界を築こうとします。

このマンガを読むと、
タイプ3アメリカでは、
仲の良い者同士で、お互いに誉めることをしているようです。

タイプ6日本人が、親しい人に、自分の求めている安心・安全・安定を提供するように、
タイプ3アメリカ人であれば、親しい人に、自分の求めている賞賛を、相手を誉めることで提供しているようです。

詳しくはリンク先をお読みください。

ちなみに、マンガで描かれているように日本人が自分を低く語るのは、そのほうが安心・安全だからです。
一方で、地位を得て、自分が安心・安全な立場になると、慢心して、高飛車になる人が出てきます。相手の日本人も自分の安心・安全を守るため、注意ができなくなります。

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