健全なタイプ6とは「当事者であれる人」

日本はエニアグラムのタイプ6の国で、
タイプ6に関して、リソ&ハドソンはこう書いています。

健全なタイプ6は、自分のまわりで何か不適切なことが起きていることを感じ取ったり、自分が関与している組織の中で他者が力を悪用していることを察知したりすれば、怖れずに疑問を提起する。(略)しかし、これから見ていくように、通常のタイプ6はこういった状況になると怖じ気づき、(以下略)

最近思っているのですが、健全なタイプ6とは、「当事者であれる人」なんですよね。
日本の中では、組織を健全に保とうとする「当事者であれる人」と、それに触れようとしない「当事者を避ける人」がいるようです。
そして、ストレスがかかると後者の割り合いが増えてきます。そうなると、組織の問題がたまっていきます。
そして組織ごと「当事者を避ける」場合すらあります。

以下に2つ実例を挙げたいと思います。

1つ目
古いニュースから
『【独自】内閣参与の石原伸晃氏のコロナ助成金受給 自民党、野党からも「前代未聞、信じられない」〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース』
https://news.yahoo.co.jp/articles/29d2f6aa7878af30ea6b1c66ab88e171fe52ad2b?page=2
より

松野博一官房長官は8日の記者会見で、石原事務所が受けっていたことについて見解を問われ、「石原氏個人の事務所の活動にかかわることであり、政府としてコメントすることは差し控えたい」「必要があれば、石原氏ご本人や事務所が説明されるべきものと承知している」などと他人事のような発言にとどめた。

「他人事」という表現で おや っと思いました。
自民の中の話なのに、「他人事」。つまり「当事者ではない」態度をとっているということです。

それは以下の部分でもそうなります。

AERAdot.は自民党本部にも石原氏の件についての見解、他にも受け取った国会議員はいるのか、など取材を申し込んだが、「党本部は所属議員の事務所における雇用調整助成金の受給状況について、知る立場にありません」と書面で回答があった。

2つ目
『統計不正、検査院が国会報告せず 「行間に書き込んだつもり」 [国交省の統計書き換え問題]:朝日新聞デジタル』
https://www.asahi.com/articles/ASPDM5G3XPDKUTIL05V.html

国土交通省による建設業の基幹統計の書き換え問題では、会計検査院が、受注実績の二重計上や国交省職員の書き換えも調査で把握していたが、9月に提出した国会への報告書では指摘しなかった。

検査院OBは「検査院本来の使命を果たし、報告書に書き込むべきだった」と批判している。

何か問題を発見したときに、見なかったことにする。もしくは様子を見守るだけ。
自民のように組織の中で問題ある人が出ても「他人ごと」、もしくは会計検査院のように組織ごと「当事者を避ける」行為は、タイプ6日本の精神レベルが落ちていることを示しています。
まあ、リソ&ハドソンによれば、それが通常のどこにでもいるタイプ6の姿なのですが・・・。


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