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文章から性格が分かるそうです

駄弁駄文渓谷世迷之滝 (ダベンダブンけいこくヨマイノたき)さんの記事

を読んで、感想などを書きます(紹介が迷惑なら本記事を消します)。

記事の内容は、「文章から性格が分かるサービスがあるよ」というものです。
※注意 このサービスはすでに終了しているようです。2022年10月31日記述

それで、少し試しての感想を書きます。


まず、1つ目。相手の書かれていない情報が得られて面白い。

例えば、ある匿名日記に「無職中年男が若くてきれいな女性に失望した話」が書かれていて、この文章を調べると、

情に厚いタイプです.

几帳面なタイプです: 規則正しい生活を強く望んでいます.
厳粛なタイプです: 普段まじめで、あまり冗談を言いません.
また、
集中が途切れるタイプです: 長期間にわたって困難な仕事に取り組みつづけることがなかなかできません.
(以下略)

なんて出て、
「ほ~」とか「へー」なんて言葉が出てきそうになります。

他にも「正直に言う!俺はスガーリンこと菅総理大臣を支持したくなってる! 」の文章を入れると、

表現に富むタイプであり、また自説を曲げないタイプです.

哲学的なタイプです: 新しいアイディアに興味をそそられ、進んで受け入れ、探求することを好みます.
(略)伝統と生活を楽しむことの両方にあまりこだわりません. 人が通った道よりもわが道を行くことを大切にします. また単なる個人の楽しみよりも大きな目標を伴う行動を優先します.

ここでもまた、「自説を曲げないのかあ」「ほ~」「へー」となります。
この結果を見ての他の感想としては、私の中では、菅総理を支持する人にはエニアグラムのタイプ6的傾向が強い人が多いと予想していたのですが、「伝統にこだわらない」「人が通った道よりもわが道を行く」など、タイプ6とは別タイプの人であることが分かります。これに対しても「ほ~」だったり「へー」だったり、思わず言いそうになります。

本題と関係無い感想としては、「哲学的」イコール「新しいアイディアに興味をそそられ、進んで受け入れ、探求することを好む」となっていること。
goo辞書で調べると「哲学的」は、「哲学に関するさま。また、事物や人生などの根本的なあり方を探究するさま」と出ていて、日本の感覚だと、こちらになるのですが、
このサービスにおいての中心は英語ということを考えると、英語で「哲学的」と言った場合、「新しいアイディアに興味をそそられ、進んで受け入れ、探求することを好む」ことが含まれるのかな?と思いました。

日本から捨てられた土地で生まれて」の文章の場合はこうでした。

鋭敏なタイプであり、多少気配りが苦手なタイプであり、また合理的なタイプです.

哲学的なタイプです: 新しいアイディアに興味をそそられ、進んで受け入れ、探求することを好みます.
自分に自信があるタイプです: 始めたことを成し遂げる能力があると思っています.
また、
冒険的なタイプです: 新しい経験をすることを熱望しています.
(以下略)

上記結果よりも驚いたのは、
ビックファイブ-知的好奇心 99%
欲求-好奇心 97%
欲求-自由主義 95%
価値-変化許容性 96%
価値-現状維持 0%
…すごい。ここまで振り切れているとは。
価値-快楽主義 0%なのもすごい。
能力もあるかたのようなので、現在、もし…もしも足を引っ張っているものがあるとすれば、「気配り下手」&「合理的」な面ではないかと勝手に想像しています。


次の2つ目の感想としては、結構、判定が揺らぐということ。

これは、文字数が少ない場合はそうなるようです。ただ、そうはいいながらも、例えば、先の匿名日記関連で言えば「カッペとの会話で一番荒れるのって車の話題だよな」の場合、
本文だけを入れたときと、返信の文章までも入れたときでは、評価がかなり違います。
文章の書き方でAIがだまされることがあるのかも知れません。
私の文章でも文章により評価が変わったりしています。文字数が少なく判定が難しい面もあるのでしょうが難しいところです。

それでふと思ったのですが、
こういうAIは、同じ言葉だと同じ判定をするのか?ということ。
例えば、成功したときに言う「すばらしい」と、失敗したときに言う「すばらしい」があったとき、後者には悪意もしくは皮肉が入っています。
他にも人生のどん底の人が「最高だ!!」と叫んだときには、その意味合いが違ってきます。
そういったものをAIは分かるのか?嫌味、皮肉が分かるのか?京都の嫌味が分かるのか?関西のボケが分かるのか?
他にも、男が女言葉を使ったり、そういう、状況の中で意味が出てくる言葉をどう判断しているのか?
言葉に二つの意味を持たせるときだってあります。そういったことが分かるのか?
論理の一貫性なんてぜんぜん判断できてないと思います。武田信玄に「三度ものをいって三度 言葉の変わる人間は 嘘をつく人間である」という格言がありますが、人間では判断できても、現在のところそんな簡単なことですらAIはできないはず。


3つ目の感想は、やっていくうちに飽きてくるということ。

出てくる結果が似たりよったりでつまらない。だんだん、結果に新鮮味が無くなる。
…と思っていたのですが、
これは、私が読む文章に偏りがあるのだと気が付きました。


これの仕組みですが、初期の段階でサンプルになる人を用意して、その人に性格テストを受けてもらって、その上でその人の文章を調査して、文章と性格の相関を測って、分析できるようにしているようです。
説明を読んで思ったのですが、これ、何も性格テストだけではなく、知能テストや、その他のテストやアンケートを受けてもらってもいいんですよね?

そういえば、似た話が2013年にありました。

Facebookで何に対して「いいね!」を押すかによって、人種やIQ(知能指数)、性別をはじめとする個人データが明らかになる可能性がある。たとえ個人情報を「非公開」に設定していてもだ。

という話が。

最も驚かされるのは、ジャガイモをらせん状にカットして揚げた「カーリー・フライ」に「いいね!」することとIQの高さ、および、「That Spider is More Scared Than U Are(怖がっているのは、君よりもあの蜘蛛の方だ)」というページに「いいね!」することと「煙草を吸わないこと」の間に明らかな関係があることだ。

注意力が散漫で、忘れっぽくって、部屋が散らかっているあなたには「創造性」があるかも』という文章を書いたことがあるので分かるのですが、拡散思考と収束思考は、意外と簡単に相関が取れて判別できそうに思っています。

最近もありました。

SNS(交流サイト)から本人の知能指数(IQ)や精神状態、生活習慣を見抜く実験に総務省傘下の情報通信研究機構が成功した。人工知能(AI)を使った初期の実験とはいえ、わずか140文字の投稿でプライバシーを明かしたと思っていない人にとっては驚きの事実だ。米科学誌に論文を公表してから1週間余りが過ぎたばかりで、論争が起きるとしたらこれからだが、情通機構は悪用を懸念してAIプログラムの公開を見送る異例の…

今回は、性格の話ですが、日本では、知能指数(IQ)や精神状態、生活習慣まで見抜けるようになっているようです。政府は使うでしょうね。
特定人物の個人情報を抜き出したり、国の総体としての精神状態を把握したり、政策に対する反応を調べたり、今ネットで活発なのはどの知能指数層か把握しようとしたり、B層的なことをまたやり始めたり。

B層

2005年、小泉内閣の進める郵政民営化政策に関する宣伝企画の立案を自民党から受注した広告会社・有限会社スリードが、小泉政権の主な支持基盤として想定した概念である。

スリードの企画書では国民を「構造改革に肯定的か否か」を横軸、「IQ軸(EQ、ITQを含む独自の概念とされる)」を縦軸として分類し、「IQ」が比較的低くかつ構造改革に中立ないし肯定的な層を「B層」とした。B層には、「主婦と子供を中心とした層、シルバー層」を含み、「具体的なことはわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層、内閣閣僚を何となく支持する層」を指すとされる。

上記の企画書がネット等を通じて公に流布されたため、資料中に使用された「IQ」という知能指数を示す語や露骨なマーケティング戦略が物議を醸すところとなり、国会でも取り上げられた(後述)。

ウィキペディアより

他にも、
ネットを監視できれば学習データは豊富に集められるだろうなあ、なんてことを想像したり。
就職関連や学習塾などが青田買いにこれを使ったり、詐欺グループがカモを物色するのに使う可能性もあるなあ、なんて思ったり。
相手の誠実度が分かれば付き合う人を選べるかも、アプリが出れば売れるかも…と思いながら、そのうちAIを通して、文章加工するのが流行りそうにも思えてきたり(写真を加工して美男美女に見せるのは、今すでにあるので、これが文章においても出てくる可能性)。「誠実フィルター」なんて名前の商品ができたりして。いやもう、演説原稿の添削サービスは行われているのかも、なんてことまで想像がおよび…。


話が逸れてきました。
文章からの性格判断。
noteでは、自分の文章を書いている人も多いので、試しに、調べてみるのも良いかも知れません。
詳しくは、始めのリンクで見てください。

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