政府が農家を保護しないその理由を読んで思ったこと

『酪農家の85%が赤字 離農検討は6割 中酪調査』

このようなニュースが流れています。


それで以下です。



『東大教授が緊急提言「牛乳廃棄、コメ減反」で日本は滅びる!』


 アメリカでは、コロナ禍の経営難に苦しむ農家に対して総額3・3兆円の直接給付を行い、3300億円で食料を買い上げて困窮者に届けている。また、緊急支援が必要ない平常時にも、アメリカ、カナダ、EUでは設定された最低限の価格で政府が穀物や乳製品を買い上げ、国内外の援助に回す仕組みを維持している。

 なぜ、日本で同じことができないのか。今後近いうちに必ず海外からの輸入に頼れない事態が起こり、乳製品が足りなくなる。政府の言うままに牛を淘汰してしまえば、種付けから搾乳まで最低3年はかかり、いざ必要な時に間に合わないだろう。だが、日本の政府は、援助政策がアメリカの海外市場を奪う可能性があり、アメリカの怒りを買うことを恐れている。そのため目先の牛乳の在庫を減らすことにばかり拘泥し、酪農家を救おうとする姿勢は微塵も感じられないのだ

〈筆者は1982年に農水省の国際部に入省し、貿易自由化などの国際交渉に近い部署で仕事をしてきたので、アメリカとのせめぎ合いを間近で見てきた。(略)また、2011年以降は東大教授としての立場で、TPP(環太平洋パートナーシップ)交渉にも深く関わっている。貿易自由化や食の安全基準をめぐって数多くの要求を突きつけるアメリカの強引な振る舞いは実際に経験してきたことだ。
 日本の政府関係者は、私が国内農家への「援助」という言葉を口にするだけで震え上がり「その話はやめてくれ」と懇願する。そんな場面は何度かあった。「アメリカの市場を奪う」と受け止められ、万が一、アメリカ政府の逆鱗に触れれば、自分の地位が危うくなるとの恐れを抱くからだ

日本は、安心・安全・安定を大切にするエニアグラムのタイプ6の国です。

それで、議員は、自分の安全を守るために、票を出してくれる団体を優遇します。それで今まで農業支援もしてきたのだと思います。

それが今ではアメリカのほうが怖くなっているようです。
それにしても、「アメリカ政府の逆鱗に触れれば、自分の地位が危うくなるとの恐れを抱く」って、どうやって地位が剥奪されるのでしょうか? 首相に命令をするのでしょうか?

(たしかにアメリカ属国を言う本は近年出て来ていますけど・・)

それで、
アメリカのほうは、成功と称賛を求めるエニアグラムのタイプ3の国です。
タイプ3は、成功と称賛を求めるためにときにショートカットや効率を求めます。
つまり、今の日本はアメリカの成功のための踏み台にされているということです。

こういった状況の中で、日本国民はと言えば、日本国民もタイプ6なので、自分の安心・安全・安定だけ求めて、それ以外の混沌からは目を背けようとします。
タイプ6は、状態の良いときは、自分以外の周りも安心・安全・安定にしようとしますが、状態が悪くなると、自分だけの安心・安全・安定に籠ります。

ですので、この話を受けて、自民党の政治家を叱咤激励したり、「私も戦うから一緒にやりましょう」と言ったりすることはないでしょう。
タイプ6は「当事者」にならない(なりたがらない)依存体質です。
ですからこういった問題が出て来ても、「政治家しっかりしろ」と文句を言って、依存するにとどまるでしょう。
さらにタイプ6は、決断ができない性格なので、自民の政治家がダメだから、野党に入れようと積極的に動く人も少ないでしょう。

それで、その混沌が避けられないところまでくるまでは無視をしていて、その影響が市民生活にまで現れたときに、大騒ぎをし出すことでしょう。
これはいつものタイプ6日本のパターンです。

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