ジョンソン英首相2022夏

『ジョンソン英首相が辞任表明、相次ぐ不祥事で引責 閣僚50人超離反』

「閣僚50人超離反」ということは、内側からも崩壊していたわけですか。

記事で気になったのが次の箇所です。

その上で「(自身の辞任表明を受け)安堵している人が多いだろうことは承知している。一方で、がっかりした人も多いかもしれない」とし、「世界最高の仕事を諦めることがどれだけ悲しいか理解してほしい」と語った。

私は、ジョンソン英首相を、エニアグラムのタイプ7の性格ではないか?と見ています。
エニアグラムのタイプ7は、『快楽主義者(ヘレン・パーマー)』『冒険者(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』とも言われる性格タイプです。
楽しいこと、新しい可能性が好きな性格タイプです。

別記事の『英首相、重ねた「嘘」で信頼失墜 外交では存在感』

では、次のような記述があります。

独特の風貌やユーモアある言動で聴衆をひき付け、存在感を発揮してきた

ジョンソン氏を知る与党・保守党の元議員は「交渉相手をリラックスさせる『人たらし』ともいえる振る舞いがEUを軟化させる一方、強引な手法は国内の統制をとるために役立った」と分析する。EU離脱に向けた交渉では、緊張関係にあったフランスのマクロン大統領と19年8月に会談した際、ジョンソン氏がいたずらっ子のようにテーブルに足を乗せて冗談を交わす姿が話題になった。

『人たらし』であれば、『献身家(ヘレン・パーマー)』『援助者(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』のタイプ2の可能性も出て来ますが、
「いたずらっ子」という表現はタイプ7を連想させるものがあります。

それで、話は、始めのほうでした、
「世界最高の仕事を諦めることがどれだけ悲しいか理解してほしい」
という部分です。

タイプ7は自由であることを求め、規制や制約を嫌います。
もしも、タイプ7が自由を制限されたら、そう感じたら、投げやりな態度を見せることすらあります。これは政治家でもあってもそうです。

なのに、英国首相という仕事について、
「世界最高の仕事を諦めることがどれだけ悲しいか理解してほしい」
と語ったということは、私の予想通りジョンソン英首相がタイプ7であれば、かなり自由に、かなり刺激的な毎日を送っていたのだろうな、と想像しています。
ジョンソン英首相がタイプ7ならば、
「世界最高の仕事」という発言は、「世界最高の刺激」という意味であるのだろうと見ています。
一方でタイプ7ならば、刺激を求め過ぎると、面倒な仕事がおろそかになることが想像できます。

ジョンソン英首相に関しては、このようなニュースもあるようです。

ジョンソン氏、首相別邸で披露宴を計画 即時辞任しない一因と報道|ロイター』

[ロンドン 7日 ロイター] - 7日に辞任を表明したジョンソン英首相が、月末に首相別邸「チェッカーズ」でキャリー夫人(34)との結婚を記念する「豪華」披露宴の開催を予定していると、英大衆紙ミラーが与党保守党筋の情報として報じた。
ジョンソン首相は辞任を表明したものの、後継者が決定するまでは職にとどまると言明。ミラー紙は、披露宴の開催がジョンソン氏が即時辞任に踏み切らない一因と伝えた。

これをどう見るか?
エニアグラムのタイプ2であれば、夫人に対する愛を優先させているのでしょうし、
タイプ7であれば、このおよんでも、『快楽主義者』であろうとしているのでしょう。だとしたら重症ですね。

そのようなことを思いました。


2022/07/15追記
7月9日の新聞より、
英フィナンシャル・タイムズ前編集長 ライオネル・バーバー氏
の文章

 ジョンソン英首相は同国屈指の名門私立イートン校で学んでいたころから、自分は確立されたルールや慣習の枠外だと信じて疑わなかった。だが、与党や閣僚らの辞任要求にあらがえなかった。

 非凡な人物が意志と人格で歴史を変える「英雄史観」の持ち主だ。チャーチル元英首相を英雄とあがめる。だが、類似点は多くない。チャーチルは確固たる世界観を持って細部にも注意を払い、慣習を尊重した。ジョンソン氏は賢く古典に精通しているが、自己中心的で経験と勘に頼った。
 政権運営は綱渡りにみえた。政策よりスローガンを好んだ。友人らは何度もパーティ—を開き、新型コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)規制に違反し、ジョンソン氏も参加した。順法精神と誠実さが欠如していた。
 ジョンソン氏の悲劇は、不祥事が相次ぎ、功績が目立たなくなったことが。ワクチン接種プログラム、英市民権の取得につながる香港市民への特別査証(ビザ)の発給制度、ロシアに侵攻されたウクライナの大統領への政治•軍事支援などだ。
 威厳を保ちながら権力の座から降りる機会を捨てた。欠点のある性格と首相としての不適格さが明白になった。シェイクスピアの戯曲「マクベス」の一節を言い換えれば「散り方にふさわしい(政治)生命だった」。

「自分は確立されたルールや慣習の枠外だと信じて疑わなかった」という部分が、自由を求め、制約を嫌うタイプ7的です。
「自己中心的」「綱渡り」もそうです。「順法精神と誠実さが欠如」「欠点のある性格と首相としての不適格さ」とまで言わるとすれば、そうとう精神レベルが落ちた状態です。
つまり、明るく振る舞っていても、強烈なストレスにさらされていたことを示唆しているのかも知れません。

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