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決断力が必要な時代

電機業界で技術屋をしているんだけど、長期的に見て車の電動化が進むのは間違いないと思っている。

そのうえで気になるのは、技術の普及タイミングってそんなに正確に見切れるかなという事。

例えばうちの業界でいうと、有機ELの登場やフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行という技術の切り替わりを経験している。

ディスプレイ技術としての有機ELは20年以上前から有望視されていたが、小型ディスプレイとして普及したのは2017年にiPhoneXで大々的に採用されてからである。

製品自体は2000年くらいから世に出ていた(初期型のFOMAに有機ELディスプレイが積まれてたのを覚えているだろうか?)から、かれこれ15年以上たっている。

普及までに長い時間を要しているわけだが、その間研究開発で先行していた企業はどうなったか?

NECはサムスン電子に技術を売り払って撤退、東北パイオニアは資金が続かず、アクティブマトリクス型の開発から撤退しニッチなパッシブマトリクス型の製造にとどまり、世界で初めて有機ELテレビを製造したSONYですら投資余力がなく製造部門を分社化。末裔たるJOLEDは売り上げ100億程度と小規模で事業としての利益は上がっていない。

新技術に投資するタイミングってめちゃくちゃシビアなのだ。

(以下、話が続く)

こういうのは、判断と決断が苦手なタイプ6な日本人には、大変難しいことだと思われます。
ついでに言えば、損切りも判断と決断が必要なのでタイプ6日本人には難しいです。

安心・安全・安定を求めるタイプ6日本人は、何かを始めるときは、安心・安全・安定を気にして、なかなか始められないのですが、
一度始めてしまうと、今度は、走り続けることに安定を見い出し、なかなかめられなくなります。
タイプ6日本は鉄道型なのです。一度走り出すと一本道のレールをひたすら走ることだけやり始めます。

昔のように、完成された正解をコピーして走っていれば良いというわけでもなく。
方向性が示されて、それに向かって ただただ突っ走っていけば良いというわけでもなく。

難儀な時代です。日本人にとっては。

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