少し前に書いた、受動と能動の話の続きのようなことを書きます。

受動と能動は仕事においてもあります。

言われたことをやっているだけなのは受動仕事です。


ここで、話は少しそれますが、
受動とは消費とも言えそうです。

言われたことをやっているだけの受動仕事は、消費としての仕事とも言えます。

つまり、受動者としての労働者は消費者でもあるわけです。

ということは、能動者は生産者とも言えるでしょう。


話を仕事に戻します。

もし、職場のリーダー格なら、受けた仕事をメンバーに割り振ったりもするでしょう。
そこには、多少、能動が入ってきます。

そうやって見ると、立場によって能動の度合いが異なることが分かります。
タイプ6的な会社においては、その度合いは、社長が頂点になるでしょう。

なぜ、ここでタイプ6的な会社と限定したのかと言えば、タイプ6な会社は安心・安全・安定が好きなので、それを揺るがす決断を末端の社員には求めないからです。

日本はタイプ6社会とエニアグラムでは言われています。
ですが、日本の地域性を見れば、タイプ6以外の地域性もありますし、
会社の中にもタイプ6以外の企業文化もあるでしょう。
そういうところでは、末端でも判断が許されていたりすると思います。

ですが全体的には、日本の教育がタイプ6を押し付けるので、底流としてタイプ6的な価値観が日本社会に見られることになります。

では、
「タイプ6の会社において、社長が最も決断や判断ができるのか?」
なのですが、これがそうとも限りません。

2012年 夏、
アジアのビジネス界で、日本人は「NATO」と言われていたらしいです。
「NATO」・・・・・ 「 Not Action Talk Only (話すだけで行動をおこさない)」。なんと。。

「たとえ社長がやってきても、商談をその場で決断できない」
「あなた社長でしょ?あなた以上に偉い人でもいるのですか?なぜ決められないの?」
ということらしいです。

最近では「4L」(Look Listen Learn Leave:見て、聞いて、学んで、(そして)去って・・・)とも言われているようです。
「何しにやってきたの?」って感じですよね。

本当ならば、役職あるものほど、決断や判断が求められているのですけども・・。
まあ、日本人の国民性であるタイプ6は、決断や判断が苦手な性格タイプだから、難しいのですよね。。。

こんな話もあるようです。
日本企業の海外進出を阻む病、「NATO」「4L」ってなに?-実例に学ぶ海外事業拡大の秘訣:研究員の眼(2016/06/22 平賀 富一 huffingtonpost)』より

先日、あるメガバンクのアジア某国の支店長とお話をした際に、同氏に挨拶に訪れた日本企業の方から
「この国に進出することは決めましたが、どんな事業をやればよいでしょうか?」と問われ唖然としたという話も聞いた。

先日のパックンさんの話に続いて、ここでも出ました!
タイプ6の「お伺い」!
自分で判断をしようとしていません。

そりゃ、能動を最大に働かせ、仕事を生産する立場にいるべき人が、生産者としての仕事をしなければ、その会社は・・・

参考
受動と能動、入力能力と出力能力の話(エニア話ではありません)

追記というか感想
こうして見ると、タイプ6社会って、仕事においても文化においても『消費者』なんですよね。
つまり、キャッチアップ型なんですよね。モノマネ日本なんですよね。

あ、でも漫画や絵文字なんかの独自文化は、生産者ですね。(キャッチアップ型の反対の)創造型ですね。
アニメなんて途切れることなく才能が出続けていますもんね。

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