アメリカの娯楽番組に思うこと

基本的にテレビを見ず、英語もできず、なので、アメリカの娯楽番組なんて、数えるほどしか見ていませんが、
いい加減に思うことを書きます。

アメリカのエンタメ(娯楽・芸能)系の勝ち抜き番組を、話題だからとネットなんかで見ていると、私が白けてしまう場面に、カメラに自分(たち)が映ったと判断したとたん、かったるくしていた聴衆の人たちがノリノリになる場面があります。

他にも、審査員の人がオーバーに「君には参ったよ」という態度を示すところ。
ああいう場面を見ると私は白けてしまいます。

そういえば、アメリカ映画でも、主人公に対して、「お前にはかなわないよ」となる場面があったりして、
こういった場面は、日本では、まず見ないものです。だから違和感をとても感じてしまうのです。

主人公のサクセスストーリー(成功物語)を過剰演出しているように、文化圏の違う私からは見えてしまうのです。


アメリカは、エニアグラムにおいてタイプ3の国だと言われています。
タイプ3は、成功と称賛を求める性格タイプです。

そういった面が、アメリカの娯楽番組には出ているのだと思っています。

それで、勝ち抜き系の番組ともなると、その成功と称賛を得る部分が主な要素とはなるのですが、そうそう、毎回毎回、称賛に価する人が来るわけでもありません。

そうなると、反応を大げさにし、話を盛り、場面を盛ることになります。コテコテにデコレーションするわけです。

過去に、日本の娯楽番組において「料理の鉄人」という、料理バトルの番組がありました。
これが、アメリカで放送されて人気が出て、アメリカ版の「料理の鉄人」を作ったまでは良かったのですが、料理人がバイクで派手に登場したりする演出があって、問題になったと記憶しています(新聞か雑誌で読んだ記憶があります)。

ネットで調べてみたら、熱く語っている人がいました。
先ほどのエピソードは、UPNというネットワーク局が製作した「Iron Chef USA」においての出来事のようです。


私から見たタイプ3というのは、精神レベルが高いと純金に見えてくる人です。
ですが、
通常の人は、その金の純度が落ちてきて、中には、金メッキの人もいたりします。

とにかく、なんとしてでも、自分をよく見てもらえないと、生きるのが苦しいのだと思います。

とはいえ、
ある日、それが、思いがけず、バレたり、
長く一緒にいると、それが、はがれたり、
して、ですね。

タイプ3は背伸びをするんですよ。とくに何もしないでも周りから認められるほどの人でもない限り。
ネットで調べていたらアメリカでは物理的に背伸びをする人もいるようです。

…が、物理にとどまらず、あらゆるところで背伸びをしちゃうんですよ。

ほら、本当か嘘か知らないけども、こんな話があるじゃありませんか。
アメリカ人はできもしないのに手を挙げるという。
バンドを組みたいからギターが欲しいという話になると「おれ、できるよ」と手を挙げるけども、実際にやらせてみると言うほどにはできない。という話があるじゃないですか。フライング気味に前に出るというか。
仲間に貢献して認められたいわけなんですよ。

そんな背伸び文化な部分が見えてしまうことがアメリカの娯楽番組では、ときにあり、そうなると、私は白けてしまうのです。
この場合は演出で背伸びをしています。

背伸び自体は悪いことではないのです。それがタイプ3アメリカの原動力でもあることは事実なので。

でも……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?