「今(2013年)の日本は家が燃えている状態だぞ!」話で思ってこと

この40分バージョンを字幕で見ながら思ったのですが、
安心・安全・安定が大切なエニアグラムのタイプ6な日本では
未知や混沌が嫌いなので、出る杭にはならないし、失敗は嫌だし、完全な正解をコピーしたいしで、
まあ、いろいろと無理なわけです。

私は、世の中には「確実仕事」と「確率仕事」があると思っていて、日本人は「確率仕事」の度合いが強くなってくると、その仕事が苦手になってきます。
というか「確率仕事」というものを分かっていないようにも思っています。

たとえばこの講演も「確実仕事」にするための勉強会みたいなものだと思うのですよね。
こういうのは説明が難しい。分かる人には分かると思うのですけど、「確率仕事」の理解できる人の裾野を広くしたいので、困った話です。

ちにみに、創造的イノベーションを行えるようになる処方箋として大阪市長の橋下徹氏に、毎日、ムーンウォークの練習(橋下氏がムーンウォークをできないと想定している)をしている動画をSNSにアップすることを求めています。この講演があった当時の2013年は橋下徹氏が大阪市長をしていて、この講演は大坂で行われています。
これはつまり「下手でもいいから皆にみせろ」「とにかく行動して失敗を経て成長していけ」というメッセージでもあります。

この部分は、イメージで周囲との関係を築くエニアグラムのタイプ3なアメリカが出ているようにも思えます。アメリカにとって、失敗はカッコ悪い、恥ずかしいことであり、それがタイプ3なアメリカ人の創造的イノベーションを行うさいの一番始めのハードルになるのでしょう。
エニアグラムのタイプ6な日本人は、イメージはアメリカ人ほど気にしません。ですが、安心・安全・安定がとても大切なので、そういった観点から失敗を非常に恐れます。そしてこの失敗嫌い、混沌嫌いが日本人のハードルとなります。

このムーンウォークの話は処方箋としては日本人にとっても正しいものだと思います。
タイプ6社会で安心・安全・安定から抜け出すのは誰かが最初にして見せる必要があります。それを当時の市長の橋下氏に託したのは正しい判断だったと思います。

そういえば最近読んだ話にも以下のようなものがありました。

日本人は完璧じゃなかったら「いやいや、できない、できない」って言う。他の外国人は完璧かどうかなんて全然気にせず自信満々で声かける。
話しかけられても、何言ってるかちょっとわかんないけど、何とかこういうことを伝えたいみたいなのだけわかる。それで十分じゃないかと思います

僕の英会話学校で働いている経験から言えば、やっぱり日本人の子供は間違うことを怖がってる。僕は小学校で働いてないから本当のことはわかんないけど、多分先生が間違ったら怒るんじゃないかな。
(略)
イングランドは間違っても先生が「ナイストライ」「いや、よかった。やってみてよかった」って言う。子供のころ自信を持てれば、大きな舞台になってもプレッシャーがないよ。

日本サッカーは英国人にどう見える?…ショーン・キャロルはなぜJリーグを追い続けるのか【サッカー、ときどきごはん】』より

この部分が日本人の壁になっているのですよね。

この部分は、小さいときから減点思考で育てられていますからね。
例えば、「ギリシャ」か「ギリシア」か、とか。
まだ教えれていない範囲の知識を使うとダメだとか。
そうやっているうちに目的を忘れてしまう。

個人的なことを言わせてもらえば、最近、公金不正使用の疑いがもたれている団体の話。あれ、団体を使った目的がどれだけ達成できていたのかの観点も必用だと思っています。目的が達成できていれば及第点であり(つまり合格であり)、あとは、不正な部分は正して、手綱たずなめればいいだけですよね。
フェールセーフ的に多少の問題があってもそれに対応できればよしとする考え方もあると思うのです。
この手の話はすでに一度文章にしたのですが、ネットからの引用量が大きくなりすぎて、書いた私ですら読み返したくないほどになったので文章を出さなでいます。

もう少し、失敗や混沌になれたほうが、いろいろ上手くいくのにと思っています。

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