ウィズ・コロナに危険を感じるわけ

ネットでのニュースや個人意見を見ていると「withウィズ コロナ で行くしかない」というものに出会うことがあります。
これに私は危険なものを感じています。

先に簡単に結論だけ書いておきます。

「安易に、withウィズなどと口にするんじゃない!」


以下理由を書いていきます。


日本は、エニアグラムのタイプ6の国で、
タイプ6は安心・安全・安定を求める性格です。

ですから通常は、減点思考で徹底的に安心・安全でいようとします。

ですが、それが簡単に求められそうにないときには、途中で折れてしまうときがあります。
どこまでいっても、安心・安全ではないので、それを見ないようになってしまいます。
精神が元気なときは、積極的にストレスの原因の取り除きを行うのですが、それが難しいときには、ストレスの元を見ないようにしたり、それの過小評価を し始めます。
そうなると「大丈夫」という単語が出て来ます。

先の大戦中、戦況が苦しくなる中、「神風がふく」と言ったり、空から降ってくる大きなストレスである焼夷弾しょういだんを過小評価したり、
自分達の安心・安全・安定をおびやかす存在を過小評価して、真正面から向き合おうとしなくなります。


2013年1月にアルジェリアであった、日本人が死亡した人質事件においては、外国人の専門家が、
「日本企業はリスクを真正面から受け止めるというよりはむしろ、それを無視する傾向が強いと長年感じております」
「日本人は『もし何かが起きたら』という発想に乏しいと感じられます」
「もし犯罪者やテロリストがあなたに銃を突きつけてきたとしたら、『時すでに遅し』です」
という指摘をしてました。

今回は、「withウィズ」の話なので、これを詳しく取り上げませんが、
withウィズ」の正体は、
安心・安全・安定をおびやかす存在を過小評価して、真正面から向き合おうとしない態度です。
つまり、根っこを見ると、同じものです。

この部分を詳しく知りたいかたは、以下をお読みください。

紹介した上の文章では、
「セキュリティとは物理的な対策というよりも、むしろマインドセット(意識)の問題である」
という言葉が出てきます。
タイプ6なマインドセット(意識)ではダメなんです。


サッカーのジーコは、
「きっと国民性なのだと思う。他の国では考えられないのだけど、なぜか失点に対して過剰な恐怖感や失望感がある」
と日本サッカーについて語っていたことがあります。

失点に対して過剰な恐怖感や失望感があるがゆえに、それに耐えられず、途中から「大丈夫」になり「withウィズ」にもなるわけです。

日本の国民性であるタイプ6というものは、安心・安全・安定が崩れた状態の未知や混沌が苦手でそれと対峙できない性格タイプなのです。
これは、ちょっとしたものであっても、簡単に元に戻らないとなると無視する傾向があります。
例えば、昔の漁獲量にまで戻すのが難しいウナギやサンマの漁獲や消費を抑えられないのがこれに当たります。
何か問題が出ても、今進んでいる日常を変化させるのが難しい性格タイプと言えます。
本当は日常ではいけない状態なのに、そんな状態とwithウィズしてしまうわけです。


外国人が日本を見るとき、暴力団が日本に存在するのが不思議になるのだそうです。
あれだけ、礼儀正しい日本人が、その反対の存在である暴力団の存在をなぜ許すのか? 特にそれがタイプ1な人(もしくはタイプ1な国民性の人)だと、完璧主義で「べき」の人なので、なぜ正さないのか不思議に思うでしょう。

ちなみに、
https://www.personality-database.com/profile/50653/japan-countries-mbti-personality-type
というページでは、
どうやら、投票でその国のタイプを決めているようで(英語が分からないので流し読みでの理解です)、
そこでの日本のエニアグラムの性格タイプは、
圧倒的に「タイプ1ウイング9」となっています。

私は日本をタイプ6と見ていますし、これまでエニアグラムのワークショップで話してきた人たちも、日本をタイプ6として見ていました。そのような会話をしてきました。

ですが、このサイトに集う外国人からは、日本はタイプ1に見えているようです。
エニアグラムのタイプ1は、『改革する人(ドン・リチャード・リソ)』『完全主義者(ヘレン・パーマー/レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』とも言われる性格タイプです。

ならば、なおのこと、暴力団を正さない、タイプ1の日本人を疑問に思うでしょう。完全主義でも無ければ、問題を改革する人でもありません。

この話の回答は、今までこの文章を読んできたかたなら分かると思います。
その答えは、日本はタイプ6の国だから、そのストレスに立ち向かうことなく、折れてしまって、「withウィズ」になっているのです。

これは小さいことであれば、会社の中で、おつぼね様や問題児が跋扈ばっこする構造と同じです。
それを正さず「withウィズ」になってしまう。

リソ&ハドソンも書いています。

健全なタイプ6は、自分のまわりで何か不適切なことが起きていることを感じ取ったり、自分が関与している組織の中で他者が力を悪用していることを察知したりすれば、怖れずに疑問を提起する。(略)しかし、これから見ていくように、通常のタイプ6はこういった状況になると怖じ気づき、(以下略)

タイプ6の(健全な状態ではなく)通常の状態では、
自分のまわりで何か不適切なことが起きていても、
withウィズ」になってしまうということです。


これは、ヒアリ(火蟻)の問題や、本州で広がる可能性のあるエキノコックスにも言えることです。
北海道では、すでに「withウィズ」になってしまっています。
本州でも、愛知県で広がり始めています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiimasumi/20210903-00256093

今だって北海道旅行でエキノコックスに感染する犬、北海道から引っ越しでエキノコックスに感染しながら出て行く犬、船によるネズミの移動もあるでしょう。
ここでも、日本人は、途中で解決をあきらめ、「withウィズ」と言い出すのではないかと懸念けねんしています。

新型コロナにおいて、
ニュージーランドでは、最大都市・オークランドにおいて、2020年8月一家4人が感染したときに、すぐさまロックダウンを決断したそうです。2021年2月に、2人の感染が判明したときも再びロックダウンしたそうです。

できる国民性の国もあるのです。




あとは蛇足です。
withウィズ」ではありませんが、それと似た話で、日本人のあきらめの早さが気になっています。
「RPC(Resistance to Premature Closure:早まった閉鎖に対する抵抗)」の力が弱いという問題です。
「RPC」の力が弱いので、あきらめが早くなる。
未知や混沌に対して長時間関われないから、「早まった閉鎖」をしてしまう。あきらめが早くなる。

幕末の交渉事に関する話で、日本はある一定まではねばるのだそうですが、一旦折れると、後はなし崩し的に折れていくと、何かで読んだ記憶があります。
これを再確認することになったのは、TPPの交渉でれ伝わってくる話でした。
「RPC」の力が弱いから交渉で粘れないわけです。粘れず「早まった閉鎖」をしてしまう。どんどんと後退していく。

少し前、韓国レーダー照射問題でも、日本は最後まで粘れませんでした。
私は、非は韓国にあると思っています。ならば、とことん戦うべきだった。
でも戦えないんです。なぜってタイプ6だから。「早まった閉鎖」をしてしまう。「RPC」の力が弱いから。怖がりだから(タイプ6は怖がりだとも言われています)。
交渉で生じる、未知や混沌に耐えられないのです。

これは、交渉だけにとどまらず、タイプ6は未知や混沌に弱い性格タイプです。


ストレスを前にして簡単に「withウィズ」ってたら、今後交渉事にだって負け続けるでしょう。根っこは同じなんですから。


まあ、いろいろと気をもんでいるわけです。

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