日本がエニアグラムのタイプ6社会なのは、遺伝子のせいなのか?環境のせいなのか?

 日本は、エニアグラムにおいてタイプ6の国民性だと言われています。
 タイプ6は、安心・安全・安定を求め、集団主義的で、恐がりです。

 これは、日本人の遺伝子のなせるわざなのでしょうか?それとも環境のせいなのでしょうか?

 ネットを見てみると、以下のような話題が出てきました。

 まず、日本人と遺伝子の関係で、日本人の大半が「恐がり遺伝子」を持っているという話。

日本人は世界一の怖がり屋さん!?日本人の97%は恐怖遺伝子を持っている(2009/08/17 カラパイア)

恐怖遺伝子は人種により所有の有無が大きく異なるそうで、最も多く持っているのが日本人だという。
日本       97%
アメリカ(白人) 77%
インド      67%
ドイツ      64%
アメリカ(黒人) 46%
南アフリカ    32%

 つぎは、「稲作」と「和を重んじる全体主義的な傾向」は関連しているという話。
 つまり日本人のタイプ6的全体主義は稲作文化から来ている可能性を示唆している話(※ 調査そのものは中国で行なわれています)。

稲作地域は和を重んじ、小麦作地域は個人主義に傾く。作っている穀物の違いと人の考え方・価値観の違いに関連性(米研究)(2014/05/12 カラパイア)

 米バージニア大学文化心理学のトマス・タルヘルム氏率いる研究チームは、稲作も麦作も行っている中国を対象に調査を行った。
 その結果、気候、言語・文化などに関わりなく、歴史的に長く稲作を行ってきた地域出身の人々は、和を重んじる全体主義的な傾向があり、麦作を行ってきた地域出身の人々は自立した個人主義的な傾向があることが分かったそうだ。
 稲作を行うには全体的な労力が麦作よりも大きく周囲の協力が必要不可欠である。稲作農家は連携して入り組んだ用水路を整備したり、作業を互いに手伝ったりしなければならない。長い年月の中で、このようなチームワークの必要性が相互依存的、集団主義的性質を生んだのであろうと、タルヘルム氏は推測する。
 それに対し麦作(小麦)は、他の農家と連携しなくとも栽培できる。それ故に自立的、個人主義的な性質を生んだと解釈できる。
 自分とつながりがある人々を円で描いてもらうテストでは、稲作地域出身の学生は自分自身を友人よりもやや小さな円で表したのに対し、小麦生産地域出身の学生は、自分自身を他者よりも大きな円で表したという。
 さらに稲作地域出身の学生は、友人に対して助けてあげたいという気持ちが強く、一方で罰する傾向は弱かったという。これは、社会面および仕事面での相互関係において、集団内の絆がどれほど優先されているかを示すものだ。
 タルヘルム氏は作っている穀物の違いが人々の性格や価値観、社会性に反映されるというこの理論を、「稲作理論」と名付けた。
 タルヘルム氏は、「中国を単一文化とみなすことは簡単だが、われわれは今回の研究で、中国には北部と南部で明確に異なる考え方、社会性の違いがあることを確認した。また、今回、研究チームは中国を対象としているが、この研究結果は他の国にも適応される。長い稲作の歴史を持つ国は、他の国々に比べて相互依存的で、個人主義の傾向は小さい傾向にある。」と語った。

 さあ、
ここまできて、
私自身、これらの話をどこまで信じればよいのか分かりません。
ですが、「タイプ6日本人に関連しそうな、こんな話があったよ」
ということで、ご紹介しました。

 今回引用していったカラパイアというサイトには、
我々の偏見(バイアス)は思った以上に強固。事実ですら完全に無視をする(フランス研究)(2017/09/10)
という記事もあり、

 最新の研究では、人間は自身のバイアスに一致しない事実は無視してしまう能力が備わっていることが明らかにされている。
「自分が間違っているという頭の中の声に耳を傾けない」のである。
 2015年のカーネギメロン大学の研究によれば、ほとんどの人は自分のバイアスに気がついておらず、それを克服することは容易ではない

ということで、まあ、私の話も、我田引水な可能性があるわけです。

 ならば、「この場合、どうやって、自分の状態を確かめるのか?」なのですが、
それこそが、この前に『「正しいこと」と「間違ったこと」の 分かりやすい区別のしかた - その方向で、良いのか悪いのか、どうやって見分けるか -』の中で紹介した方法であったりするのです。

 私の場合は、うまく「広がるか」で判断しています。

 明日も「性格と遺伝」という、少し似たような話を書いてみます。日本の研究者の研究から紹介する予定です。

参考
農耕民族なタイプ6の性格が日本の高度成長期を支えました(そして、今は・・・)

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