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②猫のくらし-1.猫の行動学(後編)

こんにちは。2匹の愛猫と暮らす中で、猫のことをより深く理解したいとねこ検定を受けることにしました。
今回はその「猫の行動学」の後編です。
猫の攻撃行動や爪とぎなどの問題行動と捉えられる習性について解説していきます🐈
あくまでの猫の習性は変えるのではなく理解し防止することが大切です👍


攻撃行動

猫の攻撃にはパターンがあります。
攻撃行動を減らすために確認した方が良いことは
「攻撃方法」「タイミング」「前後の関係性」「攻撃される側の特徴」など。
確認し原因を理解しきっかけをつくらないようにすることが大事です。

攻撃行動の分類9パターン

  • 恐怖性・防御性攻撃行動

自分の身を守るための攻撃。
不安や恐怖から逃れることができず、逃げ場を失って追い詰められた状態で起こります。

  • 縄張り性攻撃行動

自分の縄張りから追い払うために行う行動。

  • 疾患による攻撃行動

身体の痛みや脳疾患などの内部疾患からくる攻撃。

  • 転嫁性攻撃行動

攻撃された対象以外への八つ当たりの攻撃。

  • 母性による攻撃行動

子猫を守るための攻撃。

  • 捕食性攻撃行動

狩りをする習性から動くものを捉えようとする本能的な攻撃。

  • 愛撫誘発性攻撃行動

なでていた猫からの突然の攻撃。

  • 疼痛性攻撃行動

身体の痛いところを触られての攻撃。

  • 遊びに関連した攻撃行動

遊びに夢中になって興奮した状態での攻撃。

猫の攻撃行動の表情と姿勢

猫は攻撃の前に威嚇行動を取っています。
攻撃されないようにするためには「ちかづかないで」のサインに気づけるようにすることが大事です。

猫の表情と攻撃行動

Leyhausen,1979を元に作成

注意すべきは耳と目(瞳孔)です。
不安からくる『防御的な攻撃』は耳を伏せて後ろに引き、瞳孔が開きます
『積極的攻撃』では耳は立ったまま横を向きます

威嚇ポーズ

  • 『目』:相手を見つめて瞳孔が大きく開く

  • 『身体』:背中を丸め、正面ではなく横を向けて(身体を大きく見せる)、毛を逆立てる

  • 『尾』:膨らませて足の間に入れているが更に攻撃モードになると尾を立てる

爪とぎ

爪とぎは猫にとって本能行動です。
行動そのものをやめさせることはできません。
飼い主側で対策を講じましょう。

爪とぎの3つの目的

1.武器としてとがらせる
2.マーキングとしての爪とぎ
3.ストレス解消や気分転換、ストレッチとしての爪とぎ

対策

◎お気に入りの爪とぎ器を見つける

やめさせるのではなくとぎやすくなる環境を整える方法。
段ボール・木・麻・カーペットなどの材質や縦置き・横置きなどバリエーションがあります。
気に入る爪とぎを提供しましょう。
(👩:うちはキャットタワーに付属している麻が特にお気に入りの様子。次に段ボールが好きなようです)

◎爪とぎ器の数を増やす

爪とぎ以外で爪を研いでしまうが、爪とぎ器も使う場合、数を増やして色々な場所においてみるのも一案。
(👩:うちは壁で爪とぎすることはありません。それは爪とぎ付きキャットタワー2つ、段ボールのキャットボックス3つ、その他5つの爪とぎを置いているからだと思います。)

◎爪を研ぐもの・場所を保護

そもそもカバーをかけて物理的に爪を研ぎにくくする方法。
プラスチックや滑りやすい素材でカバーすることで対象物を保護します。

常同行動

常同行動は本来の猫の行動であってもしつこく繰り返されたり、過剰になり異常な頻度で繰り返される行動のことです。

  • ウールサッキング

異食症の中で特にウールのようなやわらかい布製品を好むケース。
チュウチュウすったりちぎって食べてしまうこともあります。
シャム猫などアジア系の猫種、母猫から早期に話されて人口哺乳で育てられた猫に多いと言われています。(が原因ははっきりしていません)

  • 異嗜・異食症

誤って食べ物以外のものを食べてしまう誤食とはことなり、猫が自ら積極的に食べてしまう行動。
精神的な不安、退屈しのぎのほか、消化酵素の不足や栄養障害などが考えられます。

  • 過剰なグルーミング(心因性脱毛症)

同じ部分を怪我抜けるほどいつまでも舐め続ける状態。
皮膚炎と違って皮膚がきれいなのが特徴。

問題行動に対するスタンス

叱ったりしつけで解決できるものではありません。
飼い主の都合を押し付けずに猫の立場で「なぜその行動をするのか」「その行動の意味」を理解することが大切です。
してほしくない行動を予防する、という意識で要因をなるべく取り除いたり、猫が快適に生活できる環境を整えるなど、飼い主側で改善策を工夫しましょう!

<次回>


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