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[スーサイドスクワッド 感想 79/100点] 陰と陽 善悪も産まれは同じ


大義名分の名の下に悪を利用することは、果たして正義と言えるだろうか?

言い換えれば

"介抱"の名の下に、無防備な後輩女子をお持ち帰りすることは正義といえるのだろうか?

おそらく答えはノー。

だが、もしもだ。

その後輩女子が勇敢にも7股をしていて、持ち帰ろうとした男はただその後輩を純粋に愛していて、選んだ手段が不器用なだけで悪気は全くなかった。と知ったら、果たして貴方の答えは同じままであろうか。

今作で私はそのようなことを考えさせられた。

断っておくが私は7股していないし、それどころかそのような卑劣な手段を用いて不純異性交遊に及んだことは一度もない。私はブルースウェインのように紳士に振る舞う。言うなればセックスバットマンといったところか。

閑話休題。

以下特に印象に残った点を


1.ウィル・スミス、銃+父親の親和性


登場人物が曲者揃いの今作で、特にスポットライトが当てられたのはまさかの凄腕ヒットマンという、超人たちのなかでは霞んでしまいそうな能力のウィル・スミス演じるデッドショットであった。

私はそんな一見地味なデッドショットの魅力に大きく惹かれ、終始感情移入していた。

なぜか

極悪人でありながら、娘のために行動する意外性のある一面にギャップを感じ、共感してしまうのももちろんあるのだろうが、私が思うに


ウィル・スミスと銃、そして父親という役割の親和性

もうこれにつきるだろ。

こんなにもこれらふたつの性質をあわせ持つ者はヒソカ以外に見たことがない。

これもひとえにウィル・スミスが確立した彼だけの地位があるのだろうが、それにしても銃が似合う。2時間ただひたすらにかっこいい。

デッドショットの腕前をテストするシーンはとくにおすすめ。

あんなヘッドショットを私もフォートナイトで決めてみたい。

2.徐々にまとまり出す悪人


人が簡単に仲良くなるには共通の敵を作るのが最も手っ取り早い。

エンチャントレスというとんでもないチート能力を持った敵を前にし、悪人たちが各々に曲がりなりに内在する善意と正義によって立ち上がり、共闘していく。

視聴前、序盤はこの面子が協力するなんて、わかっていても想像できなかったのに、こんなにも自然にアツイ展開で共闘が見れるとは思っていなかった。素晴らしかった。

ただ、唯一いただけなかったなあと感じたのはジョーカーの扱い。

悪のカリスマがハーレークインの行動同期の一要素としてしか今作には登場しなかった。

ホアキンフェニックス主演で単独作品が製作されるほど人気のヴィランであるジョーカーの扱いが、ヴィラン祭りの映画の割に雑な気がしてしまった。。

まあそれはそれでハーレークインの魅力が引き立っていたので悪いことだけではないのだが。

DCコミックシリーズ。
ノーランのバットマンシリーズ以外も案外捨てたもんじゃなかったりするので是非見てみてほしい。

以上。


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