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台詞と会話と言葉。

ワシが台本なり書くときにほぼテキストでプロット書いたり設定を書くことはないっていうのは知る人は知るが、知ってるせいかたまに何かいろいろ聞かれることがある。先日悩み?を言われ、いつものごとく適当に返していたんだけど、たまにいいこと言うよなとか思ったりはする。でも稀。

設定はすごく細かく書けるんだけど、会話が書けない。

んなことを言われたわけですよ。本人は小説を書こうとしているんだけど、設定ばかり書いてしまって本編、特に会話が書けないから詰まってしまって、詰まってしまうことがわかって書けないと。

ワシはそやつが役者というか、台本を読むという経験値が他よりは一応腐っていることは知っていたので、まずは一話に出てくる登場人物が誰かなのか、人数を決めろとした。そしてその会話の優位、第一声、話しかけるのは誰なのか、それに答えるのは誰か、その合間に誰がまた話すのか?というのを整理をまずしろとした。

台本の書き方は人それぞれだけど、ある意味設定はト書きに当たる部分で、それもまたそこまで書かなくていい裏設定の場合もあるし、読解させるという意味でもあるし、制限はつけない方がいい場合がある。

もれなくワシの台本には入退場と間と沈黙しかないんですけども。照明きっかけとかはあるようでないしね。どうせそこは空間操作なのでいいの。

んで、その書き込まれた設定は小説で言えば情景なり、背景なりに該当するわけで、関係性がわかる部分であり、そこは本人の文体・筆圧で描いていけばいいわけで、「小説」と気負う要素も本人はあったので書き込んでいる設定をまず分解しろというような話を適当に言っていたらなんか理解したらしいけど、それで書けるのかどうかはまた別問題、別のお話。

ってことを考えていたら、そういやおもしろいなと思う小説って登場人物が話す言葉がリアルというわけではないけれど、口語でありつつ、そうでないというか、文語として中途半端さのない台詞を吐いているなと思ったりしたわな。中途半端だと気持ち悪い。

久しく小説書いてないけど、書こうかなとやや思いつつ、ワシはポエマーでいたいわけですよ、やはーり。

果たして相談してきたやつは小説書けるかしらね。

ちなみに設定だけ貰って適当に書いたらワシは余裕で書けたんだけど、もれなくワシの文体だったので「そうじゃない」で没られた。ちょっと酷いわ…いやまぁそりゃワシ文体になるでしょ、参考になる本体の文体がないんだから、そこは書きやすくアレンジするだろ、おぃ!であった。まぁ1時間もかからずに書いたざっくりだから没られても怒りませんけれどね、ハイ。


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