SDGsで「2030年以降の地域」をはじめよう! ~講演会「地方自治体におけるSDGsの取組み」レポート
SDGsで「2030年以降」をはじめよう!
先日、埼玉県都市財政研究会および株式会社地方議会総研様よりご依頼をいただき、「地方自治体におけるSDGsの取組」をテーマに講演を行いました。この研究会は県内15市で構成され、2022年度は飯能市が会長を務めていらっしゃいます。
埼玉県4県の構成市より、多くの議長や職員の方々にご参加頂きました。
各市町村でSDGsに取り組まれていますが、「SDGsを持続可能な自治体運営にどう反映させていくか」という課題が大きいとのことです。
認知度も高まり、若い世代も注目しているSDGsは、さまざまな人が関わりを持つきっかけとなります。
本稿をお読みの方にも、SDGsを地域づくりに活かしていきたいと考えている人も多いと思います。
長時間の講演より、SDGsに関するちょっとしたポイントを紹介したいと思います。
そもそもSDGsとは・・・
2015年、国連で採択された文書名はこちらです。
Transforming our world : the 2030 Agenda for Sustainable Development
(我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ)
その中の17つのゴール=SDGsはよく目にしているものの、文書名はあまり一般的に知られていないかもしれません。
しかし、「トランスフォーミング」というキーワードは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)やSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)、さらにはGX(グリーン・トランスフォーメーション)と、様々なところで使われているので、注目されている方も多いのではないでしょうか。
トランスフォーム
例えば、青虫→蛹(さなぎ)→蝶(ちょう)と、同じ個体や同じ物ですが、形や機能が変わっていくことをトランスフォームといいます。
青虫は、葉っぱを食べ散らかして成長します。しかし、一生を青虫のまま過ごすのではなく、蝶になると今度は植物の繁栄を促します。
いまは、まさに社会全体がトランスフォームしている移行期。
つまり、まだ蛹の状態です。
でも、5年後、10年後・・・と、未来を考え、価値観をトランスフォームして新しい社会に進んでいく取組が各地域でたくさん生まれています。
今まで成功してきた「20世紀パラダイム」で「従来延長の視点」で考えていくのではなく、SDGsで「未来の普通」を描き、新たなパラダイムへ一緒にジャンプしていきましょう!
SDGsはゴールだけどゴールではない
SDGsは2030年に普通になっていることです。
つまり、「2030年以降の始まり」でもあります。
2030年以降の時代は、SDGsで目指したことが地域社会でも自治体でも当たり前になっているはずということは、2030年を迎える前に担い手を育んでいくことが大切です。
SDGsは、さまざまな人が関わりを持つきっかけとなります。2030年の普通へ、動き出しましょう!