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地域で「部活動」を行うことには、​地域にとってどんな意味があるだろう?​

こんにちは。エンパブリックの久保田です。
『部活動』って、いったい何なんでしょう?

人生そのもの、良い思い出、苦い思い出、まつわる良い話も聞けば、逆に体罰事件など悪い話も・・・実に様々ですよね。

ただ、活動内容に関することの前に、少子化や教員の働き方の見直し(部活動に関わる過大な時間や負担)も含めて、部活動のこれまでの仕組みそのものが危機にあることをご存知でしょうか?

すでにニュースで「部活動改革」「部活動の地域移行」といった言葉も耳にされていらっしゃるかもしれません。
そこでこのことについて、皆さんと今月初めに話し合うイベントを開催いたしましたのでご報告いたします。

というのも、これはスポーツが好きな、スポーツに関わっている一部の人の話題といったものでは決して無くて、皆さん全員のまちで起きていることであり、つまりは皆さんも私も「当事者」の一人であるため、ぜひお届けしたいと思うわけなのです!!
すでにお気づきのとおり、この部活動改革も決して「スポーツ界」だけの話なのではなくて、「まちづくり」の話であるとエンパブリックでは捉えておりまして、私たちが関わる理由もそこにあるわけです!

当日は次のとおりの流れで進めていく予定といたしました。

当日のスライドより①

【知る】については、広石と私より説明させてもらい、【対話】については参加者皆さん同士でグループに分かれて(ブレイクアウトルームに分かれて)対話してもらいました!

当日のスライドより②


『地域で部活動を行うことには、​地域にとってどんな意味があるだろう?​』


この問いについては3つのグループ(観点)に分かれて対話をしました。

1つのグループでは
「地域のスポーツ、アートの活性化にとってとんな意味がある?」をテーマに。そちらでのコメントからピックアップをすると・・・

「本当のスポーツ、アートに触れることになる」
「ポランティア部が地域に出た方が、より活躍する場面ができる」
「スポーツ人の新しい可能性を引き出せる」
「地域の人がより関われ、高校生、大学生も指導側に入れる」など・・・

もう1つのグループでは「学校・生徒,地域との関係、教育・学びにとってどんな意味がある?」をテーマに。
こちらでのコメントからピックアップをすると・・・

「世界が広くなることで、救われる子どもが増えるのでは?」
「色々な人と関わることが教育的にいい」
「文化部も地域で応援」「近隣のまちの人も応援できる」
「マイノリティの人にも自分と似た感性の人と出会える」
「子どもの多面性を見れる(授業・学校部活・家庭でもない顔)」
「日頃の接点があることで、学校や子どもと地域住民のトラブルもなくなる、助け合える」
「運動会の音」のトラブルの感覚
「生徒の活動を応援する市民が増え地域の人のスキルアップ」
「かるた、将棋など高齢者との交流」
「高齢者の人の生きがい、介護予防、脳トレ」
「地域の人も学校や生徒を活かせる」
「学校にある使われていない楽器や道具などを効果的に使える」
「教員のレベルに影響されないでできる」
「学校に1チームから、地域に多数なチームに活動できる」
「ヤングケアラーで活動できないことを地域で支える」
「(今、減っている) ユースの居場所が生まれる)
「避難訓練を学校ですることで、生徒がコミュニケーションなど自分で動き出す」
「困った時に、地域の資源を知っている」
「災害も助け合える」

当日のスライドより③

さらにもう1つのグループでは、
「地域の新しい仕事、役割、活躍の場にとってどんな意味がある?」をテーマに。こちらでのコメントからピックアップをすると・・・

「地域の中でのお年寄りの役割が増えるのでは?」
「大学生を活かしたい」
「そこそこ上手なスポーツ経験者の新たな活躍の場(地域のポーツ指導者=若い世代の副業、大学生のアルバイトなど)」
「多世代交流の機会になる」
「発達障がいの子どもたちのフォローやケアをする役割は担えるかも?」
「地域の伝統行事などを引き継ぐきっかけに」
「“まちづくり”を地域に住んでいる人が考えるきっかけに」
「都市計画の中に「部活の状況」が反映されるように」
「地域の担い手を育てる機能を学校にアウトソースしていた部分をもう一度地域に取り戻していく=自分たちの役割を再認していく」
「大会では大応援団の結成!?」
「地域の中に知り合いの大人が増える!」
「地域の中が、より安全に!(防犯効果が上がるのでは)」

いかがでしょうか?ご覧のとおり、各グループで非常に活発に対話がなされました!

部活動の改革、地域移行については、現在は指導者の確保やそうした財源をはじめ多くの課題が指摘されておりますが、今回の皆さんとの対話を通じて、大切にすべき意義であったり、多くのチャンスがあることを改めて強く認識できました!これはとても大きなポイントです!

ただ残念ながらその一方で、この日のイベントでは予定していた終了の時間となってしまい、最後に予定していた「どうカタチに(実現)させていくか」は、今回のプログラムに参加した全体感想と合わせて聞かせてもらうこととして、まとめさせてもらい、終了いたしました。

ということで、この続きとなるイベントを改めて企画しご案内いたしますので、ぜひ奮ってご参加ください。

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