これからの時代に選ばれる商品って?~全日本紙製品工業組合のSDGs意識調査からPart2
こんにちは。エンパブリック新村です。
みなさん、店頭で商品を手に取る時に、何を基準に選んでいますか?パッケージ、お値段、、、などなど。できれば“低価格で良い物”といった感じでしょうか。では、私たちにとっての“良い物”とはどんな物でしょうか。
最近では、色んな企業などで環境や労働に対する問題などを考えたSDGsへの取り組みを多く目にするようになりました。
SDGs17の目標の12番目に「つくる責任 つかう責任」という項目もありますが、世の中のみなさんのSDGsへの認識や求めていること、気になりますよね。
今回、全日本紙製品工業組合で行ったSDGs意識調査の結果から、ピックアップしてお伝えします!
まず、全体で見てみるとSDGsの必要性を認知している消費者は7割もいるのに、実際にSDGsを考えられた商品を購入したり、どうしてもそれが必要という感覚にまでは結びついていないという現状が浮き彫りになりました。なぜでしょうか?
積極的にSDGs商品の購入や関連するイベントに参加しているのは、SDGsが特別な事ではなく当たり前という感覚が大前提として育ってきた10代~20代の若年層であり、そのあとに50代~60代の女性が続く結果となりました。
どちらも、SDGsに積極的に取り組んでいる企業の商品を購入したいと考えており、尚且つその内の半数近くが多少なら高くても購入すると答えています。“良い商品”の意味合いが、安さなどではなく、商品が作られる背景までを考えた、“全てにおいて良い”サイクルで作られているものが選ばれる時代にシフトチェンジしているのを感じました。
選び方も、SDGsに関心の高い層では、SDGsに貢献している企業だと有名ではないブランドでも買いたいという購入の意識もあり、ここにも変化を感じます。
そして、全体でみるとSDGs商品の普及の重要性は9割の人が実感しているのです。
重要性を感じているということは、危機感を感じているという事。それなのになぜ商品の購入などにはつながっていないのか、理由は「どう対応したらよいかわからない」という答えが多く見受けられました。もったいない状況ですね。。
積極的に購入している人達の購入の決め手が、店頭のポップなどを見て決めるという意見が多かったのが印象的でしたので、“知っているだろう”が前提ではなく、“知らない人に知ってもらう”前提で、なぜこれがよいのか、値段が高めなのはなぜなのか、それによってどんなメリットがあるのか!といったことをわかりやすくアプローチを続けていくことが重要なポイントだと思いました。
良いものを一生懸命に「良い」と伝えていても、相手が自分の事と結び付かないと、その人にとっての「良い」にはならないというところがテーマだなと思い、そこを繋げられる伝え方が本当に必要だなと、改めて考える機会にもなりました。
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