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点の情報をつないでいく

時代の過渡期である今は、将来を見据えてどう動くかを予測することは難しいと言われています。
確かに、様々な情報が溢れている中で今後を見据えて動くことは難しいかもしれません。
そんなわけで、今日は、オタク気質の私がいつも行っている情報の整理と活かし方について書かせていただきます。
これを読んでいただいた方の参考になれば幸いです。

1.国の方向性を知る

まず、国の方向性について把握します。
これは、時代には流れというものがあり、その時代を理解するには、流れをつくる大きな役割を担っている国の方向は外せないと思うからです。

ちなみに、現内閣の目玉会議は2つ、『新しい資本主義実現会議』と『全世代型社会保障構築会議』です。


注目すべきは、新しい資本主義実現会議では、『新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ(2022年)』の部分。
工程表までしっかりと掲載されているため、これに沿って国がどのタイミングで何をどうしていこうとしているのかがわかります(詳細説明は割愛します)。

また、ひそかに注視しているのは『orからandの時代』の変化です。
『国家か市場か』が『国家も市場も』になったり『官か民か』が『官も民も』という思考にするとのこと。
これが、大きな政府になっていくのか、はたまた、うまい具合に協働していくのか、今後の会議を見守りたいと思います。

そして、専門分野においては、重点投資である『人への投資と分配』の部分で、4番目に挙がっている『子供・現役世代・高齢者まで幅広い世代の活躍を応援』の部分で、全世代型社会保障構築会議の内容が含まれている点です。


・・・というわけで、もう一つの全世代型社会保障構築会議では、2022年5月17日の中間整理の部分です。私は社会保障関係が専門分野になるので読み込んだところ、ざっくりこんな感じで書かれていました。


1.全世代型社会保障の構築に向けて
➤給付と負担について、能力に応じて皆が支え合うことを基本としながら、それぞれの人生のステージに応じて必要な保障をバランスよく確保する。
2.男女が希望どおり働ける社会づくり・子育て支援
➤仕事と子育ての両立が図れるよう制度や環境を整備していく。
3.勤労者皆保険の実現・女性就労の制約となっている制度の見直し
➤働き方の多様化に合わせ被用者保険(厚生年金・健康保険)の適用拡大等の実施・検討。
4.家庭における介護の負担軽減
➤圏域ごとのサービスの基盤整備を着実に実施するとともに、ヤングケアラー支援や介護離職を防ぐための対応を検討。
5.「地域共生社会」づくり
➤相談支援や支援体制の整備や住民同士が助け合う互助の強化、住まいの確保など。
6.医療・介護・福祉サービス
➤医療・介護提供体制の改革や社会保障制度基盤の強化の取組、患者のカルテ等の電子化・共有と活用、ICTの活用、経営の大規模化協働化の推進。

参考:全世代型社会保障構築会議議論の中間整理資料(内閣官房)


うーーーん、肝心な部分は『検討』とか『推進』という言葉でぼかしたり、『地域で』と自治体任せにしている感も否めませんが、ここでのポイントは2つかなぁと感じています。

それは、『とにかくみんな働けー(納税しろー)!』ということと、『社会保険に関してはテックをどんどん導入していくよー』ということです。
うん、実にわかりやすいですね。


2.方向性に沿って各分野の現状を知る

こんな感じで国の方向性を踏まえたあと、今度は現状を把握します。
これは、国の方向性に対して社会がどの程度整っているかを確認するためです(ニュースは必ず一次情報も確認します)。
また同時に、その方向性や社会の現状に対して、国民はどのように感じているかも調べています。


国民の感情確認は、両極端なニュースサイトのコメント欄を確認した上で、実生活の観察を加算するという方法を取っています。
というのも、社会はとても複雑で、人の数だけニュースの捉え方も反応も違うと考えているからです。
1つのサイトコメントだけを読んでいては理解に偏りが生じてしまうため、2つの両極にあるサイトコメントを読み、さらに、実生活で関わる方々から意見を集約する、という形を取っています。

ちなみに、私の中で両極端なニュースサイトといえば、『NewsPicks』と『Yahoo!ニュース』です。


いや、この2つは、同じニュースを取り扱っていても、おもしろいくらいコメントが真逆なんですよね。
そして、この両極端を知る時のポイントは、どちらの意見が正しいかを考えないことです。そうではなくて、両極端の意見を知ることで、落としどころを探るというか、中庸さを探るという行為を楽しんでいます。


3.国の進めたい方向性と現実の差異を知り未来を妄想する

最後になりますが、国の進めたい方向と現状の差異を理解し、妄想に入ります。
それは『国ではこういう方向性に持っていきたいようだけど、現実はここまで○○が進んでいるから、このままだとこうなるな』とか、『国の方向性に対して、国民はこのくらいの反発があるから、実際はこのくらいしか進まないかな』とか、そういうことを考えながら20年後を目安に妄想しています。

20年後の具現化可能な妄想が終わると、今度は妄想したゴールから逆算して計画を考えます。
例えば、『2040年までにこういう状態になるとしたら、2030年までにはこれとこれが整備されているわけで、2030年までにこれとこれが整備されるためには、2025年までにここまで進められるだろうな』という感じです。

そして、逆算による計画妄想が終わったら、自分の強みに照らし合わせます。
『この計画が進められるとしたら、私はどこでどんな役に立てるかな?』とか、『こういう計画で社会が変わっていくとしたら、今から誰と繋がってどういう状態になっておくことが重要かな?』とか妄想するわけです。

非常に面倒くさくてまどろっこしい進め方ですが、特にニュースなんかは、毎日確認することで、様々な点の情報が、ある日突然面になって繋がったりするから不思議です。
また、様々な分野のニュースを知るだけでも、異業種の方と話をする機会があれば、業界の話を楽しく聞くことができます(自ら聴きに行くのも楽しい)。


今回は長々と書いてしまいましたが、私は普段、こんな感じで様々な妄想にふけっています。
皆さんは、日々、どのようにニュースを見聞きし消化していますか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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