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ソフトウェアエンジニアとしてUbieに入社しました

2021年6月にUbie株式会社にソフトウェアエンジニアとして入社しました。
そろそろ入社して2ヶ月ほど経とうとしているので、入社エントリを書きます。

ちなみにUbie株式会社は現在、Ubie Discovery / Ubie Customer Scienceという2つの組織に分かれているのですが、
私は0→1フェーズを担うUbie Discoveryに所属しています。

TL;DR

フロントエンドのキャリアしかないし子供もいる自分が、ベンチャーのソフトウェアエンジニアなんて絶対マッチしないって思ったけど思い切って入社してみたら毎日「楽しい・快適・働きやすい」環境で最高です。

自分について


美大卒→RIA(Flash) Developer→テクニカルディレクター→フロントエンドエンジニア
という感じでクライアントサイドを中心に経験を積んでおり、前職では株式会社カカクコムで食べログのフロントエンド開発を行っていました。
3歳の娘の母です。

主なアウトプット:

食テック登壇時資料:
食べログのフロントエンドエンジニアってめっちゃ大変やねん…

また、現在はUniversity of the Peopleというアメリカのオンライン大学でComputer Scienceのコースを受講してます。

その他アウトプットやプロフィールはこちら

食べログでやってたこと

食べログには2015年11月にジョインし、フロントエンドチームのリーディングから、フロントエンド開発基盤の整備、レガシーシステムのリプレースや新規事業のプロダクト開発などなど、裁量をもって色々な経験をさせてもらえました。
また、自分が所属するチームは、メンバーそれぞれが自律的に動き切磋琢磨し合う環境で居心地も良かったですし、
約1年取得した産休育休から復帰した後も、フレックスタイム制・在宅勤務などのおかげでとても働きやすい環境でした。

チームでの取り組みや働きやすさについてはこういう👇記事も書いていたのでよかったら見てください。

子育て中の社員からみた食べログフロントエンドチームの働く環境

レガシーなフロントエンド環境をリプレースするためにチームでやっていること

転職のきっかけ

そんな素晴らしい環境ではありましたが、今年で入社6年目にもなりコンフォートゾーンになってきたというのと、
自分の3X歳という年齢や、
「今後小1の壁 にぶち当たったら育児と仕事の両立はより困難になるのでは…?」
という不安もあり、今のうちにもっと挑戦しておきたい!と転職を決意しました。

転職活動では、

・ エンジニアとして、より成長できそうな会社
・ 情報発信を積極的にしていたりとカルチャーが魅力的な会社
・ 海外事業をしている、もしくは英語を使うなど職場環境がグローバルな会社

をピックアップして8社ほど選考を受けていました。

(もちろん、「リモートワークがメインなど子育てしながらでも働きやすい環境」というのは絶対条件として探していました)

Ubieを受けた理由


Ubieにはもともと、カカクコムの同僚である@kaminaさん、@maguhiroさんがいたため存在は知っていましたし、評価なし・ホラクラシーという組織や、noteインターネットラジオ、clubhouseなどで積極的に情報発信をしている点がとても興味深いと思っていました。

しかし、Ubieには「フロントエンドエンジニア」というポジションはなく、自分が応募するとしたら「ソフトウェアエンジニア」というくくりになります。

エンジニアとしてもっと技術の幅を広げたいという意思は強くありましたが、
その時点の自分のキャリアはクライアントサイドがメインで、バックエンドやインフラ寄りの経験はあまりありません。
RailsやNode.jsを業務で多少触ったり、大学や独学で学んでいる程度でした。

「やはりスタートアップだし、フルスタックに業務経験がないと選考は通らないのでは?」

「それに大きな組織での改善ばかりやってきたし、0→1フェーズの開発が得意じゃないとだめなんだろうな…」

と、スキル面でも経験面でもマッチしないと思っていました。

しかしある日、LinkedInで募集ポジションの検索をしていたところ、Ubieがひっかかりそこでシンガポール事業を本格的に展開していたことを知ります。

また、@maguhiro さんの以下の入社エントリを読んで、

・  iOSエンジニアからWebエンジニアにスキルチェンジしたこと(すごい)
・ 夫婦共働きで4人の子供を育てながら働いていること(すごすぎる)

を知り、一層Ubieに魅力を感じたため「ダメ元で受けてみようか」と思い至りました。


そしてありがたいことに内定をいただき、他社から頂いた内定ともかなり迷いましたが

* カルチャー開発に力をいれてる
* あらゆることが爆速で改善されている
* 評価なし・ホラクラシー
* スクラムで職種・スキルの垣根なくプロダクト開発ができる

という点に惹かれて入社を決めました。

また、UbieはKotlinなどバックエンドに強いエンジニアが多いという印象でしたが、フロントエンドに強い @yuku さん @tatsuroro さん @jimbo さんもおり、フロントエンドの専門性を伸ばすという意味でもという面でも期待できそうというのもありました。

Ubieでやっていること

Ubieでは、気になる症状から病気と対処法を調べることができるtoC向けのプロダクト「 AI受診相談ユビー」や、toBである病院・クリニック向けのプロダクト「AI問診ユビー」などを開発しています。

私は後者のtoB向けプロダクトAI問診ユビーの開発に携わっています。

主な技術スタックは以下です。

バックエンド:Ruby on Rails / Kotlin + Spring Boot / PostgreSQL
フロントエンド:TypeScript + React + styled-components

この「AI問診ユビー」は様々な機能・画面で構成されています。


* 患者が院内で使うタブレット用問診画面
* 患者が来院前・来院後に使うスマホ問診画面
* 受付や看護師などが閲覧する管理画面
* 医師向けの問診結果詳細画面
* 近隣の病院の検索や紹介状の作成をサポートする画面


そのため、AI問診ユビーを担当しているチームはいくつかのスクラムに分かれているのですが、
私はその中でも、クリニックのオペレーションを改善するためのスクラムに所属しています。

私のスクラムには

* BizDev
* エンジニア
* デザイナー
* QAエンジニア

の方々が所属しており、メンバー全員でプロダクトバックログアイテムについて話し合い、開発を進めていきます。

基本的にプロダクトバックログアイテムは「実現したいユーザーストーリー」の単位で切られており、
それを一人で担当する場合が多いためフロントエンド・バックエンドにこだわらず開発をしていっています。

私はKotlin + SpringBootはもちろん、バックエンド自体の業務経験がほぼなかったため、四苦八苦しながらキャッチアップを試みていますが、
日々新しい知識を吸収できてやりがいを感じています。


実際にどんな感じでスクラムが運用されているかはこちらも御覧ください。


また、実際にUbieのプロダクトを使っている現場の見学やユーザーインタビューには、エンジニアも積極的に参加しています。
私も2回ほどクリニックに伺ってインタビューをさせていただきました。
医師や看護師の方から伺ったお話をもとに課題を抽出したり、次のPBIの種を考えたりとチーム一丸となってプロダクト開発をする日々は本当に楽しいです!

Ubie Discoveryのここがよい!

評価制度なし&会社成長連動報酬

やはり個人的な推しポイントはこの「評価制度なし&会社成長連動報酬」です。

評価制度がある組織の場合、自分が正当に評価されるために実績をアピールしたり、評価者と期待値をすり合わせるために密なコミュニケーションを取ったりするのは重要なことですが、そのための時間もそれなりにかかると思います。
そして他人を評価する際も、評価シートを書いたり1 on 1でフィードバックをしたりと、心理的・時間的に多大なコストがかかります。
どちらも報酬につながる大事なことなので適当にやるわけにもいきません。

そして多大なコストをかけたとしても、昇給のしやすさ・昇給幅は会社や部門全体の業績によって変わってくるのが現実かと思います。

しかしUbie Discoveryは現在、「メンバー皆が事業へ集中し個別最適を防止するために、個人評価をしない」をしないという方針をとっています。
管理職も等級という概念もありません。
金銭的報酬に関しては、全社の事業進捗と連動して社員全員一斉に昇給する業績連動昇給制度になっています。

これは評価に関するコストを削減できるだけでなく、組織全体の心理的安全性を保つのに大きく寄与していると感じます。

例えば、アホな質問、初心者丸出しの発言をしても評価が下がるわけではないのでガンガン質問できますし、
「たくさん面白そうなプロジェクトがあるので首を突っ込みたいけど、兼務が増えたら評価されづらくなるのでは…?」と心配する必要もありません。

意思決定のスピードが爆速

Ubie Discoveryはホラクラシーという組織構造をとっており、目的単位のサークルに意思決定権を移譲させています。

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詳しくはこちら:

「意思決定権を移譲させている」とはつまり、内側のサークルが担当する領域に関してはそのサークルが実質的な権限を持ち、親(外側)のサークルは内側のサークルの意思決定に関与できないということです。
そのため、「なにかをやる前に上司や他チームに相談して合議する」ということは不要になり、スピーディにものごとをすすめることができます。

実際には、明らかに親や他サークルと衝突しそうだったり、リスクが大きそうな場合はサクッと相談したり声をかけたりすることありますが、ホラクラシーのルールとしては他サークルへの事前相談は必須ではなく、ひずみが生じたなら生じてから処理をする、という形になっています。


また、誰もが組織の理想と現実のギャップ、つまり「ひずみ」を埋める責任と権限を持ち、そのひずみもスピーディに解消されるところも好きです。
メンバーから挙げられたひずみは定期的なタクティカルミーティング・ガバナンスミーティングで処理されます。
憲法に則ってひずみの種類(許可がほしい/行動してほしい/情報がほしい/情報を共有したい/依頼したい/人に期待したい)を分類し、
その場でひずみが解消できなさそうであれば、次のアクションを決めます。

例えば、
「〇〇の進捗がしりたい(情報がほしい)」
といったライトなものから、

「〇〇のロールは実質機能してないからもう消したほうがいいのでは?」
「代わりに〇〇のロールを作りたいが意見がほしい」

といったサークル構造に関わるものなども挙げられます。

※ミーティング内のみならず、非同期で処理することももちろんあります。

Will(やりたいこと)を重視するカルチャー


入社してから驚いたのは、各サークルへのメンバーの募集やアサインの相談がオープンに行われていること、そして自主的な異動が活発に行われていることです。

ホラクラシーの各サークルのメンバーのアサインについては、そのサークルのLead Linkと呼ばれる人が権限を持っています。
Ubieでは、Lead LinkがSlack上でメンバーを募ったり、来て欲しい人に直接メンションを飛ばしてスカウトしたりする光景が頻繁に見られます。

自分が「面白そう!」と感じたサークルには誰の許可もなくどんどん参画可能ですし、逆にLead Linkに直接勧誘された場合であっても、「今はWillがないから…」と断れます。

以下のスクショは、面白そうな募集に飛びついた場面と、さすがに所属サークルが増えすぎて一旦断った場面です。

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ちなみに私が現在所属しているサークルとしては、先程触れた「AI問診ユビー」の開発以外だと

* アクセシビリティ向上や、デザインシステムなどデザイン生産基盤を整えるサークル
* Ubieのエンジニアのプレゼンス向上のための施策を考えるサークル
* 面接などの選考活動をするサークル
* チームのOKRを管理する社内ツールの開発をするサークル

などがあります。

ちょっとそろそろ増えすぎてやばいかな…?と思うと同時に、ワクワクもしています。

また、サークルを抜けることも自由にでき、期末や期初など時期を問わず

「やりたいことは大体やれた」
「XXのサークルにフォーカスしたいから一旦こっちのサークルは抜ける」

などの理由で異動している光景を頻繁にみかけます。

ちなみに現在のサークル構造では解決が難しい課題を感じたら、新しいサークルを誰の許可無く爆誕させることも可能です。
どうやってサークルをつくるか、といった手引もドキュメントにまとめられています。

「そんな自分勝手に異動ができて組織はカオスにならないの?特定のサークルは人員不足になったりするのでは?」
と思われるかもしれません。

しかしUbie Discoveryのメンバーには会社への当事者意識が高い人が多いためか、「人が減ったのでヘルプ!」と声を上げれば、「そんな困っているならそっちに行こうかな?」と名乗りを上げてくれる人がすぐに登場してくれる印象があります。
とはいえ、事業やプロダクトが急拡大し、新しいサークルもどんどん誕生している現状、内部の人員調整だけでは限界があります。
また、本当にWill, Can もなく、Must(義務感と当事者意識)のみで仕事をやりつづけているとしたら、それは楽しくありませんし持続性もありません。
だったらWill, Can がある新たな人を採用するしかない!
ということで社員皆で採用活動に力を入れています。

子育て世代が多い!


Ubieへの入社前はもちろん不安もありました。
自分は子育ても学業もあるためワークライフバランスを重視したいと思っていましたが、それが実現しやすい環境なのかどうかです。
@maguhiroさんの「4児の子育てをしながら共働き」という事例は知っていつつも、
これまで自分は大きめの組織でしか働いたことがなかったため、
「スタートアップってもしかしてワーカホリックな人ばかりなのでは…?」
みたいな偏見もありました。

しかしそんな心配は杞憂でした。
子育て世代のメンバーは当初思っていたより多く、育児やお迎えで18時以降のミーティングをカレンダー上でブロックしているのも良くみます。
産休育休を1年ほど取得して復帰した方や、男性の育休取得実績もあります。

また、普段社内のSlackはめちゃくちゃ活発で、業務の話も雑談も個人のつぶやきもガンガン投稿されていますが、夜18時をすぎるとSlackの流れは急に失速します。
平日昼間に私用で仕事を抜けてもどってくる人も多いです。

実際に入社してからこの2ヶ月間、18時以降に社内のミーティングが入ることはほとんどありませんでした。(面接や医療機関へのインタビューなどを行うことは何度かありました。)

なにより、上司や評価がないので、「自分のパフォーマンスがどう見られているか」や「周りの期待通りの成果を出せているか」などを気にしなくて良いというのはとても心強いです。

Ubieの働く環境については、 @maguhiroさんの以下の記事も参考になります!

心理的安全性が高いので質問しやすい

先程も少し触れましたが、初歩的な質問ができる心理的安全性がチームにはあります。

社内には「著名なOSSのcontributer」「元CTO」「書籍をたくさん書いているエンジニア」などすごい人がゴロゴロいますが、

「自分で調べるよりもまずは人に聞け!」
「アホな質問ほどよい!!」

というカルチャーがあるので、
それでも初歩的な質問ができる心理的安全性があります。

私は本当に「初心者〜〜〜」な投稿を毎日のようにSlackに書いています。

プロダクトや組織のことでわからないこと以外にも、技術的なことや遭遇したエラーなど、
なんならぐぐるよりも先に自分のtimesに書いてますが、爆速で多方面から知見が飛んでくるので本当にありがたいです。

下のスクショは「Railsってどうやってデバッグするのがいいんだっけ」っていうのをつぶやいたときのタイムラインです。

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評価がないため「アホだと思われる」ことを恐れる必要もありません。

また、前述したとおりUbie Discoveryは「フロントエンドの開発はフロントエンド得意な人だけがやる」など職能型組織ではなく、スクラムで職種横断型で開発しています。
そのためUbieのソフトウェアエンジニアの多くは、自分があまり得意ではない領域を触ることもしばしばあり、だからこそ気軽に質問しあうカルチャーがあると感じます。

情報の透明性が高いのでコミュニケーションが取りやすい


Ubie Discoveryではプロダクト開発メンバーだけではなく、バックオフィスやカスタマーサクセスなど社員は全員Slackに入っており且つ、
正社員であれば、原則すべてのチャンネルにアクセスできる(※個人の給与の情報など例外はあります。詳しくはこちら)のでコミュニケーションがとても楽です。

「XXさんはどのチャンネルにいるんだっけ?」
「XXさんはこっちのチャンネルに招待できないから、ダイレクトメッセージを送るか…」
なんてことがありません。

Ubie Discoveryでは「率直かつ建設的なコミュニケーション」が推奨されているので、Slack上での議論もサクサク進みますし、
情報が「公開・整理・配信」されている状態なので後から経緯なども追いやすいです。

カルチャーの定義・開発に力を入れている!

先程も出た、
「Slackは原則publicチャンネルに」
「質問はどんどんしろ」
「Willを重視する」
というカルチャーは暗黙のルールではなく、カルチャーガイドや透明ガイドに明文化されています。


カルチャーの定義の見直しや透明性を維持するためのホラクラシーのサークルもあります。
また、入社後は業務のサポートをするメンターとは別に「カルチャーメンター」がアサインされ、Ubie Discoveryのカルチャーが腹落ちし、チームの一員として気兼ねなく行動できるようにサポートをしてくれます。


徹底的に言語化されていることで行動するときの迷いが減り心理的安全性も高まりますし、
ミッションを達成を推進するには、組織のバリューや行動指針などのカルチャー制度を明確にしておくことが最適な手段だというのは私自身も強く共感しています。

まとめ

つまり何が言いたかったというと、フロントエンドのキャリアしかないし子供もいる自分が、ベンチャーのソフトウェアエンジニアなんて絶対マッチしないって思ったけど思い切って入社してみたら毎日「楽しい・快適・働きやすい」環境で最高です。

We are hiring!



Ubie で働くことに興味がある方は、Ubie Discovery採用サイトに詳しい情報を掲載していますのでご覧ください。

私もカジュアル面談プラットフォームMeetyで開設していますので直接話しを聞いてみたい!という方もぜひ・・・!


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