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健康経営コラムvol.19 地元の食材を使って『How to』を教える会社 地域性を活かした食育で野菜をもっと身近に

※本記事は2分で読むことができます。

「健康経営優良法人」企業の取り組みインタビュー
北王コンサルタント株式会社 様

■ 取材企業 ■

・企業名:北王コンサルタント株式会社
・業種 :サービス業
・従業員:133名(2023年4月1日現在)
・所在地:北海道
・認定部門:中小規模ブライト500
・会社HP:http://hokuo.co.jp/

『野菜通信』に『健康スイーツ』十勝野菜で食育を促進

北海道帯広市で、建設コンサル事業を営む北王コンサルタント株式会社。同社のSNSを覗いてみると、地元の食材を紹介した“食”に関する鮮やかな投稿が目を引く。
健康経営優良法人2023ブライト500認定にあたり、健康診断の再検査の受診勧奨や、検査の特休取得、オプション検査の一部費用補助など様々な項目が評価された。しかし、同社の一番の特徴は食への取り組み。従業員に野菜を身近に楽しんでもらおうと、地元の強みを活かした食育を行ってきた。

たとえば、グループ会社の北王農林で採れた野菜を従業員に無償で提供。『ごぼうクッキー』や『にんじん1本をつかったキャロットケーキ』など、仕事の息抜きには旬の野菜を使ったスイーツもふるまわれる。気軽に野菜を摂れるようにと、会社の冷蔵庫に『置き惣菜』を用意したこともあった。これらは、栄養管理士や野菜ソムリエの資格を持つ社員を中心に考えられたメニューだ。さらに、月に一回のペースで『野菜通信』を発信し、旬の野菜の栄養価や、オススメの食べ方を紹介している。
「会社にいる時間が長いので、できるだけ社内にいる時間も健康に取り組んでもらいたい」と言うのは、管理栄養士の資格を持ち、これらの取り組みを担当する尾藤さん。野菜不足や栄養の偏りが目立つ社員が多く、野菜を楽しく正しく食べてもらおうとこの施策が始まった。「スタート当初は社員の意識はまだ低く、セミナーなどの参加率も低いことが課題でした。最近では野菜通信を出すと社員からコメントが返ってきたり、健康に関する相談ごとが増えたりしました」と、自ら健康について考える意識が浸透しつつある。

最大のパフォーマンスを発揮するために、“食”の次のステップへ

食の改善の次に同社が目指すのは、運動不足の解消だ。帯広という土地柄、車での移動が多くなるため、もともと慢性的な運動不足が課題のひとつだった。加えて、コロナ禍で例年行っていた社内運動会や、地域のスポーツイベントも出来なくなって運動機会は減る一方。そこで今年、新しい施策として取り入れたのが自転車通勤の促進だった。運動不足解消、ストレス発散にもつなげてもらおうと、四月に自転車通勤用の駐輪場を設置し、会社として自転車も購入。コロナが収束したあとは、社内運動会や球技大会など、スポーツイベントも積極的に行っていく予定だ。

「みんなが元気だと、職場の雰囲気もよくなる。個人個人が健康で、最大のパフォーマンスを発揮して欲しい。そして、会社としていい方向に向かっていければと考えています」と語るのは、同社で健康経営に取り組む佐藤総務部長。健康の基礎は、まず食事から。地元の豊富な食材でベースをつくりながら、一人ひとりが元気に輝ける職場を目指している。

※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)


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