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【働くパパ&ママインタビュー Vol.1】会社初の産休&育休取得者。3人の子育て社員に聞いた、子育てと仕事の両立

現在Emotion Techでは、リモートワークで業務を行なっているため、今回の記事の写真撮影はリモートで実施しました。今後、オフィスワークが再開されましたら、順次写真を切り替えていく予定です。

人生において起こるさまざまなライフイベントは、働き方に大きな影響を与えます。特に妊娠・出産は、女性ならではのライフイベントのひとつ。スタートアップで働くうえで、産休や育休に関する制度が整っているか、そしてそれをきちんと取得して活用できるかは気になるポイントなのではないでしょうか。

Emotion Techでは、昨年から今年にかけて3人のメンバーが産育休を取得しました。産育休取得者が出るのは、実は創業以来はじめてのこと。安心して出産を迎え、産後も長く働き続けられる環境をつくるため、会社として体制や制度を整えていきました。

そこで今回は、同時期に産休に入り、育休から復帰したメンバー3人にインタビュー。産育休を取得する前後の気持ち、復帰した今の働き方や子育てと仕事の両立についてうかがいました。

●参加者のプロフィール

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横堀久美子さん(写真左上)
2015年9月入社。カスタマーサクセス部にて、Emotion Techのシステムを利用するお客様からのお問い合わせに対応するカスタマーサポート業務を担当。2020年5月〜2021年4月に産育休を取得。9歳・7歳・1歳のお子さんのママ。

野手清美さん(写真右上)
2017年5月入社。CXソリューション部にて、部署内の目標管理や運用設計、部門を横断した案件の全体運用管理などを担当。2020年6月〜2021年5月に産育休を取得。1歳のお子さんのママ。

牛島美佳さん(写真下)
2018年10月入社。カスタマーサクセス部にて、お客様のビジネスを成功に導くための伴走支援を担当。2020年6月〜2021年7月に産育休を取得。4歳・1歳のお子さんのママ。

コロナ禍での妊娠中、リモートワークが定着したおかげで無理のない働き方ができた

―皆さんはほぼ同時期に妊娠・出産を経験され、Emotion Tech初の産育休取得者となりました。まだ会社として制度が整っていないなか、産育休を取得するにあたってどのように準備を進めていったのでしょう?

横堀:私はこの3人のなかで最初に産休に入りました。妊娠当初はまだ制度がなかったのですが、会社が迅速に整えてくれてありがたかったです。特に、勤務時間を自由に決められるスーパーフレックス制度と、産前産後6ヶ月間は現状の評価が保証される制度は、妊娠中と復職後のストレス軽減につながっていたと思います。

野手:私は今回がはじめての出産でしたが、会社として産育休の前例がなかったこともあって、こちらの希望を伝えながら一緒にサポート体制をつくっていけたのはよかったですね。

牛島:当時の人事担当が、ご自身が妊娠・出産を経験したことのある方だったので、先回りしていろいろと働きかけをしてくれたんです。それに対して私たちから随時要望を出してブラッシュアップして、仕組みとして整えていきました。

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―妊娠期間中は体調面が安定しないこともありますよね。仕事はどのように取り組んでいましたか?

野手:妊娠初期は体調が思わしくない時期がありました。基本的には休暇を取りながら、コロナ禍以前からリモートワークの許可をもらっていたので、どうしても必要な時は自宅から仕事ができたのは助かりましたね。お腹が大きくなってからは、リモートワークのありがたみを特に感じました。

牛島:私は、妊娠を会社に報告したタイミングからリモートワークをさせてもらっていました。お客様との打ち合わせはどうしても外勤が必要なことがありましたが、コロナ禍でWeb会議が一般的になったのはよかったと思います。産休に入るまでは順調でしたが、当初の予定より1ヶ月早く子どもが生まれ、結果的に早産でした。出産は無事に生まれるまで何が起きるかわからないということを、あらためて実感しました。

変化のスピードが速いスタートアップ。休職にあたって不安を感じていたこと

―産育休を取得するにあたって、不安を感じていたことはありましたか?

牛島:スタートアップでは日々めまぐるしく状況が変化するので、休職中に会社の体制や業務内容が大きく変わって置いてけぼりにならないかが懸念事項でした。当時同じチームから退職者が出て、横堀さんの妊娠に続くかたちだったので、自分の休職によってメンバーが一気に減るとチームの迷惑になるのでは…ということも不安でした。結果的に休職前に新しいメンバーが入社してくれたので、教育担当としてしっかりフォローすることでカバーできたかなと思っています。ただ、教育に力を入れるあまり休職前の私は相当殺気だっていたと、復職後にメンバーから言われましたが…(笑)。

横堀:そういうことを言い合えるくらい、チームの雰囲気がいいんです。私と牛島さんは同じカスタマーサクセス部ですが、立て続けに2人が休職するなかで社内のメンバーがどのくらい入れ替わっているか不安でした。また、休職中は会社の状況を知ることができないと思っていたところ、毎月の全社会議の動画を共有してもらって情報を得られたのは助かりました。

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野手:休職にあたっての不安はそれほどありませんでした。同時期に横堀さんと牛島さんが産育休に入られたので心強かったですね。3人で月に1回くらいビデオ通話をしたり、毎月の全社会議の内容を共有してもらったりしたのも、不安が少なかったポイントだったかもしれません。チームのメンバーとも、たまにオンラインお茶会をして近況を聞いて、積極的にコミュニケーションをとる機会をつくっていました。

横堀:それぞれ子どもが生まれてからも、時々ビデオ通話をしていました。お互いの子どもを見せ合って、「大きくなったね〜」って。子どもが同じくらいの月齢なので、子育てについての悩みを相談できたのはよかったです。

野手:お互いに慰め合っていましたよね(笑)。私は子育てがはじめての経験でしたが、似たような月齢でも子どもの成長過程は全然違うんだと知りました。

産育休を経て復職。1年ぶりのEmotion Techにはどんな変化があった?

―約1年間の産育休を経て復職されてみていかがでしたか?新しい生活スタイルに慣れるまでに苦労されたことがあれば教えてください。

横堀:皆さんが「おかえりなさい」とあたたかく迎えてくれたのはうれしかったです。ただ、はじめの2週間くらいは、仕事のやり方を忘れていて以前と同じスピードで作業ができないことにフラストレーションを感じました。また、子どもがいると限られた時間内で仕事をしなければなりませんが、働くモードへの切り替えに時間がかかりましたね。

野手:子育てをしながら仕事をするにあたって、例えば子どもが病気になったら夫婦のどちらかが休まなければならないということは理解していたので、それなりの覚悟は持っていました。実際に子どもが風邪をひいた時、パッと休むことができましたし、夫と調整して柔軟に対応することができました。チームのメンバーも理解してくれて、思った以上にスムーズに進められています。どうしても時間内におさまらない時は、やりやすいように業務調整をさせてもらうこともあります。

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牛島:当初は2021年4月の復職を想定していたのですが、子どもの保育園の入園時期との兼ね合いで7月になってしまったんです。横堀さんと野手さんはすでに復職されていたので、その3ヶ月の遅れに対する焦りは少しありました。でも、もともとコミュニケーションが活発なチームなので、よい雰囲気で迎えていただいたことで不安はすぐに解消されました。

―休職前後で感じた会社の変化はありましたか?

横堀:リモートワークは以前から行なっていましたが、バーチャルオフィスの導入は大きな変化でした。以前よりも、部署を超えた社内のメンバーがどうしているのか見えやすくなって、気軽に話しかけやすい雰囲気が生まれたように思います。

牛島:私の休職前に入社したメンバーが、みんなすっかり一人前になっていたことに感動しました。成長がとても頼もしいですし、新しいメンバーがなじんでチームのにぎやかさも増しました。

野手:全社会議の情報を共有してもらっていたおかげで驚くようなギャップはなかったのですが、復職のタイミングで担当業務が変わったのでキャッチアップが必要でした。部門を横断した案件のディレクションをする役割も持っており、社内外のコミュニケーションの取り方を肌感覚で探っていくのに少し苦労しました。また、えもてくラジオ」のおかげで、新しく入社したメンバーや既存のメンバーの近況を知ることができたのはよかったですね。

子育てと仕事の両立、どのように取り組んでいるの?

―横堀さんと牛島さんはこれまでも子育てと仕事を両立されてきたと思いますが、お子さんが増えたことでの変化はありましたか?野手さんははじめてのお子さんの子育てをされながら、実際に復職してみていかがでしょうか?

横堀:以前から子育てをしながら働いていたので、考え方は大きく変わっていません。ただ、自宅が会社から遠くて通勤時間がかかるので、リモートワークが可能になったことで、すぐに子どものお迎えに行けるようになりました。そのため、子どもが体調を崩すことに対して過度に不安を感じないで済むようになりました。

牛島:もともと子どもがいる状態で入社しているので働き方は大きく変わっていません。ただ、子どもが4歳と1歳なのですが、上の子が今“イヤイヤ期の進化版”のようなタイミングで、子どもとの関わり方の面で悩みが増えています…。下の子のお世話による肉体的なしんどさがありつつ、上の子のお世話による精神的なしんどさも多少あるかもしれません。まだ復職して3ヶ月経っていないので、現時点では仕事より子育てにまつわるタスクの優先順位づけが日頃の課題です。

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野手:産育休前はなかなかの激務で残業をする日が多かったのですが、復職後は9〜17時の時短勤務で、保育園のお迎えがあるので終わりの時間が決まっています。仕事をやり切れるかどうか、物足りない成果しか出せないのではないか心配でしたが、会社の理解とメンバーの協力のおかげで、うまく調整しながら仕事ができています。

―普段、仕事をするうえで工夫していることや心がけていることはありますか?

横堀:時間と優先順位を意識して仕事に取り組むようにしています。終わりの時間がなければキリのいいところまでやりたくなってしまう性格なのですが、最近はあきらめることも大事だと思うようになりました。どうしてもずるずる残業しがちなので、その日にできなかったことは「明日でいいや」と欲張らずに区切りをつけるようにしています。とはいえどうしても大変な時もあるので、周りに甘えられる部分は甘えて、完璧を目指さずにやることを意識しています。

牛島:終わりの時間を意識するのはもちろん、タスクを先取りして早め早めに準備を進めるよう心がけています。また、チーム内でコミュニケーションを取る時は、何に取り組んでいるかを明確にしつつ、困りごとはすぐに上司に相談するようにしています。

野手:その時に自分が何をやっているか、できる限りオープンにしています。調整や判断などではない作業的な業務がある場合は、マニュアルを作成していざという時にサッと出せる状態にしておき、業務が滞らないようにしています。

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働くパパ・ママが働きやすい環境をつくるため、Emotion Techに期待すること

―この先も、産育休を取得する社員は出てくると思います。より働きやすい環境をつくっていくうえで、会社にどんなことを期待しますか?

牛島:2人の子どもがそれぞれ別の保育園に通っていて送り迎えに時間がかかるので、通勤時間がとられないリモートワークはとても助かっています。今後も継続してもらえたらうれしいですね。Emotion Techにはお子さんがいるメンバーが多いですが、それは子育てと仕事を当たり前に両立できる環境や配慮があるからこそだと思います。

横堀:コロナ禍にかかわらずリモートワークができるかどうかは、働くパパ・ママにとって重要なポイントですよね。もちろん、オフィスで直接顔を合わせて働くことのメリットもありますが…。みんながイキイキと働ける職場になることを期待していますし、そのために私も積極的に声をあげていきたいと思っています。Emotion Techでは困っている人がいたら誰かが必ず助けてくれるので、要望があればどんどん伝えることが大事だと思います。

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野手:男女問わずお子さんがいるメンバーは、普段から行事や通院などの予定に合わせて業務調整していることが多いです。相談したらちゃんと聞いてもらえる空気があるのが、Emotion Techのいいところ。誰かしらに声をかければ、そこから必ず解決方法が見つかります。その社風はなくならないでほしいですね。

横堀:私は6年前に女性第1号としてEmotion Techに入社したのですが、今回の産育休だけでなく、いろいろな面で働き方を配慮してもらったり制度を整えてもらったりしてきたので、今まで長く勤めることができています。子育てのステージの変化やライフイベントが起きた時、普通なら不安になるかもしれません。でも、Emotion Techでは事情を説明して相談すればお互いにベストな方法を一緒に考えてくれるので、状況が変化しても働き続けることができるという安心感があります。今回の妊娠・出産にあたっても迅速に対応してくれて、会社に感謝しかないですね。

牛島:妊娠・出産にあたって休職するのは圧倒的に女性が多いですが、子育ては女性だけの問題ではありません。だからこそ、男性にも子育ての当事者になってほしいと思っています。育休は男性でも取得できるので、今後そういうメンバーが出てくる可能性もありますよね。そうなった時にも、しっかりサポートできる体制をつくれたらいいなと思います。

子育ても仕事も楽しくパワフルに。3人のこれからの目標とは?

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―みなさんのこれからの目標を教えてください。

牛島:私はもともと、「子どもがいても、使える時間をフルに使って思いきり仕事がしたい」と考えてEmotion Techに転職しました。2度の出産を経て、自分自身がもっと成長したいという想いがより強くなりました。ただ、会社にいるだけでそれを実現できるわけではないので、個人的に勉強会に参加したり本を読んだりしています。具体的な目標ではありませんが、学びとアウトプットのサイクルが一生続くようにしたいですね。

横堀:これまで9年間子育てをしながら仕事をしてきたなかで、さまざまな制限を理由にやりたいことを諦めてしまっていた時期がありました。でもこれからもずっと仕事をしていくうえで、自身の成長につながることは今後も積極的にトライしていきたいと思っています。社内外問わずユーザーの声に常に耳を傾け、意見を拾い、全社にその声を届けていける存在となりたいです。そして、ひいてはその活動が、社会貢献につなげていけるとベストだと考えています。

野手:私は今、これまで積んできた経験だけではない視座を持たなければならない役割を任せていただいているので、まずはそこに集中して成果を出し、いずれは役職に就くことも意識しながら業務に取り組みたいと思っています。産育休前と変わらず、これからもバリバリ楽しく仕事をしていきたいですね。

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Emotion Techでは、会社のスローガンとして掲げた「すべての人々がイキイキと働ける世の中を創る」ことを目指し、社員が安心して働き続けられる制度や仕組みをつくることに取り組んでいます。子育てと仕事の両立は大変なのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、Emotion Techには子育て中のメンバーがたくさんいて、仕事にプライベートにと、それぞれのペースで存分に力を発揮しています。「働くパパ・ママインタビュー」は、今後もシリーズ化してお届けする予定。どうぞお楽しみに!

※所属や業務内容、お子さんの年齢は取材時点のものです。



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