革命は国王たちの遺体をどう扱ったのか

フランスでは王族が死ぬと、毒殺などの犯罪の有無を立証するために、死体を解剖するという決まりがありました。
これは毒薬を使うことで有名なカトリーヌ・ド・メディチの2番目の息子シャルル9世の死去以降のことで、王たちの怪しい死が立て続けに起こり、これを明確にする必要に迫られたからです。
もっとも、行われるようになった当初は、宮廷医師だけで解剖をしていたため、政治的な配慮によって犯罪をもみ消した・・・・なんてケースも聞きますが。
ルイ13世の時からは、公平性という観点から、パリ大学の学部長と医師らが、それに参加するようになりました。
おかげで公式な解剖書が残ることになり、歴代の国王たちの死因を今でも詳しく検証することができます。

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