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色の濃い薄いじゃない。


私は、個性が薄い。

ていうか、ずっと自分は個性がないと思って生きてきたし
普通なのが何よりも嫌だった。
“平凡”って言葉が嫌いで、凡人って言われるのもめちゃくちゃ嫌だった。

特別な何かに見られたくて
なにか光る才能がある子に夢中になって
そういう子達は、持って生まれた特別な人なんだ
って思ってた。

なんていうんだろう、
個性で言うと、原色!みたいなイメージの子?
派手で、クラスでも目立って、華があって
そういう”特別”な子に人は集まってくるんだとばかり思っていた。

特別な人になるには、特別な物が必要で
それを作るために一生懸命だった。

完璧だから、みんなが集まってくるんだ
と思い込んだりもした。

同じ学年でも、特に目立つ子を
よそ目に見ながら
羨ましいな〜という嫉妬と羨望でいっぱいだった
どんどん膨らんでいく、劣等感。

当たり前だけど、
完璧だから人が集まるわけじゃない。
それを知ったのは、だいぶ後になってからだった

奇しくも、小学生の頃
ずっと羨ましい気持ちで見ていた学年一の可愛い女の子が中学に入学してすぐ、うちの近くに引っ越してくることになった。

小学生では全く接点のなく、喋ったことなかった私も
(私は必死に目で追ってた)
同じクラスで出席番号も近くになったこともあり
「一緒に登校しよう〜」って誘われ
その子とお近づきになることができた。

可愛い子と一緒にいれば、自分も特別になれる気がしていた。

そこから毎日登下校し、クラスでも一緒にいて
その子はやっぱり目立つから、
そこらじゅうの男子やら女子やら
人がいっぱい集まってきた。

一緒にいるだけで、ずいぶん友達ができたと思う。

私は、以前書いたように、いじられ役になったから
(そもそも合わない子といたから、そりゃ役割ないとキツいわな、、、)


いじられるポジションで、みんなと仲良くなれた。

で、それはいんだけど
そんな目立って可愛くて美人で性格もいい友達をもって
一番近くでみてた感想、

いや、別に、普通の人間だわ。ってこと

遠くから見たら、あんなに憧れて
あんなに羨ましくて、嫉妬して
どれだけ完璧なのだろうと、悔しくなって
自分の悪い点に目を向けてたか

でも、全然、思ってたのと違った。

その子に人が集まるのは
可愛いからでも華があるからでも人気があるからでもなく
単に、その子に魅力があったんだって。(見た目じゃなくて)

そいつは、憎たらしいくらい、性格がいい。
サバサバしていて、男前で、強気で、おまけにめちゃくちゃ友達想い。

拗らせすね子の私は、毎日その子と喧嘩してたけど
ほんとなら、みんなに好かれるいい奴だ。
いや
みんなに好かれる人なんていないんだよな。
その子にだって、合わない子もいるし、
嫌いなこだっている。

(そもそも、誰といるかで自分の価値が変わるなんて
おかしい。
かっこいい彼氏がいても、
可愛い彼女がいても
お金持ちの知り合いがいても
私自身の価値は、変わらない。

というか、その子の価値も、
そんなんじゃ決まらないんだけど。)

そう、この経験を機に
私は、人を必要以上に上に見る癖をやめた。

通りすがりの美人も、バレエが上手くていい役がもらえるあの子も、先生に好かれるお気に入りの子達も、
別に、特別なんじゃない。


特別だから、好かれるんじゃない。


、、、、、、、、、、


去年、ポーリングアートのWSに参加した時に
その教えてもらった方からいただいた
ずっと忘れられない言葉がある。


「同じ色の範囲でも、
色の濃い色は、目立つから、多く見える。
でも、薄い色も、ちゃんとあるんだよ。」

って。

先生は何気なく説明してた言葉だったけど
わたしはその言葉に感動し過ぎて、

だからか。。。。。。。

ずっと色がなかった訳じゃない。
薄かっただけなんだ。。。。。。。

ちゃんと、私にも、色あったんだ。。。。


ってうなったことがある。
安心して涙がでそうだった。


“ そう、色は、誰にでもちゃんとある。
目立ちはしないかもしれない。
薄くて少なく見えるかもしれない。

でも、そこに、ある。”


この法則を知った時、世界が生き返った。

わたしはずっと、色がないと思っていた。

自分にはなくて、みんなにはある。

自分だけ普通で、特別な人がいる。

いや、みんな、それぞれ、特別なんだ。って

あわわ、今思い出しても感動して震える。


、、、、、、、、


今日ね、アオイヤマダさんの世界観をみた。

すっごく濃かった。

素敵だった


いいなぁって思った。私もそんな風になりたいと。
でもね、
昔みたいに、キィーーー!っとは、ならなかった。

私にもちゃんと色があるし、
表現できる、世界がある。


比べたら、負け。
比べたらそりゃあ、濃い方が目立つし
勝っちゃう。

でも、世界は勝ち負けじゃない。

比べることがそもそもおかしいんだ。

私はわたしの表現できる世界を、出そう。
もっと出したい。って思った

まだまだ自分出し足りてない。って思った



それを、表現し続けていくだけなんだ。


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